大阪大学で最先端の科学技術にふれてきた

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ゴールデンウィーク真っ只中である5月の2日と3日、大阪大学では恒例の学園祭「いちょう祭」が行われた。

学園祭といえば学生による模擬店やゲストを招いたライブイベント、サークル・各種団体による展示など文字通りの「大学のお祭り」である。

 

 

 

なぜか一番気に入った展示物が鉄道研究会による石橋駅の再現模型だった

 

このいちょう祭、規模こそ11月に行われる「まちかね祭」には劣るが、他の大学にはない研究所や実験施設の公開が行われるのが特徴だ。

今回はエキスポー氏とともに2日に豊中キャンパスで学生イベントを満喫したのち、3日には吹田キャンパスで世界的な規模の実験設備を見学する旅にでることにした。

 

かなりレアな大学の施設公開

いちょう祭のパンフレットには豊中・吹田各キャンパスの研究室・実験設備の公開の概要が網羅されている。

大阪大学には世界レベルの大型実験装置が多数ある。あまりにも数が多い上に時間もかなり限定されているのですべて回るのは実質的に無理であろう。

(他にも医学・薬学・人文科学なども研究室の開放を行っている。)

 

今回は涙を飲んで個人的な趣味の(今一部の間で)最も熱い核融合関係+αにしぼって回ることにした。

 

レーザーエネルギー学研究センター

吹田キャンパスは豊中キャンパスとは違って敷地は広大であり、目的の施設をめぐるだけでも結構な移動量になる。

学生イベントでにぎやかだった豊中キャンパスとは打って変わって「本当にいちょう祭の最中なのか?」とうたがってしまうほどの静けさである。

大阪モノレール「阪大病院前」から徒歩10分ほどでレーザー研に到着。

 

レーザーエネルギー研とはいっているが、その中身は「核融合」の研究である。

レーザーは燃料を圧縮し点火するための手段に過ぎない・・・のだがそのレーザー装置が圧巻である。

 

右から3つが「激光XII号(12号)」。それぞれに4本ずつのレーザーがついている

一番左は小型化(?!)された新型

 

ネーミングセンスはさておき、全長で50メートル近くある巨大な装置である。見学ツアーも開催されており、クリーン環境内にある装置を間近でみることができるというサービスのよさである。

このツアーは大人気らしく、家族連れなど大勢の人が参加していた。

 

ここではレーザー装置の他に、燃料に点火するためのターゲット室もみることができる。(簡単に言ってしまうと核融合炉)。今回は照明が落ちていたためよい写真が撮れなかったが、まるでディストピアものに出てくる知能を持ったコンピューターのコアのような貫禄である。一見の価値あり。

中央が核燃料(多分)

 

稼動すると放射線が飛びまくりなので残念ながら(?)うごくところは見ることができない。

 

超高圧電子顕微鏡センター

いきなりラスボスに挑戦してしまったので、お次は息抜きに(ならないが)電子顕微鏡センターにある世界最高の加速電圧(3000kV!)を誇る透過型電子顕微鏡(TEM)の見学へ。

私が見たことのあるTEMといえば3メートル四方の非常にコンパクトなもの(いや小さくはないが)、一方この超高電圧電子顕微鏡は高さ13メートル、直径も5メートルぐらいありそうなこれまた巨大な装置。

 

左は本体の上半分。写っているのは説明してくれた先生。

右は下半分。どことなく普通の光学顕微鏡を思わせる風貌

 

さて、この巨大な装置で一体なにがみれるのかというと・・・

 

(普通の)顕微鏡の台に置かれた直径3mmの試料

さらに厚みは数ミクロン(ミリの1000分の1)

 

みるものがあまりにも小さいので、外を車が走ったときの振動すらノイズになってしまう。小さいものをみようとするほど、大きな装置が必要になってくるのだ。

ちなみにやはり稼働中は放射線がでまくるので、観察・コントロールルームはかなり離れた位置にある。

 

核物理研究センター

お次はさらに小さな素粒子を"見る"ための、さらに巨大な施設へ。

まず核物理研究センター内に入ったときの感想は「とにかく広い!」。各装置が置かれた大部屋がいくつもつながっていて、さながら不思議のダンジョン状態。

ここでの見所は素粒子を加速するための巨大なサイクロトロン×2、"観測"するための「大雷電」(ネーミングセンスはry)、中性子が走るための100メートルのトンネル、あたりだろうか。

稼動時にそこにいると中性子のシャワーを浴びることになるとは・・・胸熱。

右「大雷電」・左「リングサイクロトロン」。いちいち巨大すぎて何が何だかわからない

 

蛋白質研究所

最期は趣向を変えて蛋白質研究所へ。

ここでは特に巨大な設備もなく、「折り紙でウイルスをつくる」という至って平和な企画が繰り広げられていた。

ずいぶんとカラフルなウイルスたち

 

巨大な機械からの現実逃避息抜きのために他の参加者に混じって挑戦。基本的には同じ形状のパーツを組み合わせて球状にしていくのだが、なぜか完成後にパーツが余ったりして新種を発見してしまったりしつつ、2人がかりで1時間ほどかけてなんとか完成させることができた。

 

意外と大変だった上に、帰宅途中に大崩壊

 

 

 

そうこうしているうちにあっという間に時間が過ぎてしまった。(施設の開放は全体的に終了時刻が早い)

他にも「かわいい歯のストラップを作ろう」など突っ込みどころがありそうな企画などあったが、一日ではとても周り切れないので来年に期待。

科学に興味がある人もない人も、是非一度は足を運んでみてほしい。非日常な世界がきっと待っている。

 

各施設のパンフレットはかなり豪華。蛋白研では書籍の配布までしていた。さては金持ちだな!

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