神戸ハーバーランド センタービルの歴史を追ってみた

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神戸市には「神戸ハーバーランド」と呼ばれるエリアがある。

神戸市最大の繁華街である三宮より西側に位置し、神戸モザイクや神戸阪急などの商業施設を擁する。対岸には神戸海洋博物館やポートタワーなど特徴的な建築物が並び、それらを一望できる夜景はかなり人気が高い。

 

 

しかしながら、震災以降活気を取り戻した三宮とは対照的に、ここ数年集客の低下に苦戦しているイメージがある。最近では中核ともいえる神戸阪急の撤退が正式に発表された。

実際に訪れてみると休日にも関わらず心配になるほど閑散としている。

 

その中でも特に、神戸ハーバーランドセンタービルの商業層はオープン以来、

テナントの撤退→全館閉鎖→事業主や名前を変えて再オープン

を何度も繰り返している。特に最近のテナント撤退の早さは異常なものだ。

 

何度も足しげく訪れ、その変遷を間に当たりにしてきた筆者から見ると、風水とか呪いとかって本当にあるんではないかと思ってしまうほどである。

 

今回はその中でも特に変遷の激しい、ハーバーランドセンタービルの歴史を追ってみることにする。

 

西武百貨店時代(1992~1994年)

1992年9月 ハーバーランドセンタービルとともに神戸西武百貨店がオープン

翌10月にはモザイク、神戸阪急もオープンした。次々と施設がオープンし、活気と希望に満ち溢れた時期であっただろう。

1994年12月 ところがわずか2年と3ヶ月後、神戸西武百貨店撤退。史上最短とのことである。

一方他の商業施設は概ね好調だったようだ。

 

1995年1月 阪神・淡路大震災

 

ハーバーサーカス時代(1996~2003年)

1996年4月 パソナが跡地を引き継ぎ「神戸ハーバーサーカス」をオープン

地階には当時としては珍しいフードテーマパーク「神戸洋菓子博品館」があった。

当初500円の入場料を取っていたが不評のため無料に。

 

オープン時は各フロアごとにテーマが設定されており、ショップも内装も統一感があった。しかし徐々にテナントの撤退、入れ替わりが増えその統一感も失われていった。

そして次第に空きテナントが目立つようになり、核テナントである「トイザらス」と「ソフマップギガストア」で辛うじて集客を確保していると言う状況だった。

 

2003年7月 神戸ハーバーサーカス閉鎖

2003年8月 ソフマップ神戸店に見捨てられる移転。現在同じハーバーランド内のHaReにて営業中。

 

ビーズキス時代(2004~2008年)

2004年12月 跡地を野村不動産ホールディングスのジオ・アカマルが引き継ぎ「ビーズキス(Bee's Kiss)」がオープン

核テナントは「トイザらス」「U-PARA」「ダイソー」など

神戸洋菓子博品館はナムコのプロデュースにより「神戸スイーツハーバー」として生まれ変わった。

多くのフードテーマパークを手がけるナムコということで期待が集まったが・・・

 

2007年11月 神戸スイーツハーバー閉鎖

2008年1月 トイザらス神戸ハーバーランド店ついに閉店

 

ファミリオ時代(2008~)

2008年4月、名称をビーズキスから「ファミリオ(familio)」としてリニューアルオープン

 

2009年7月 U-PARA撤退

2009年11月 ダイソー撤退

 

2010年5月 マクドナルド撤退

 

 

2010年、めでたく2周年を迎えたものの・・・

 

店内はもぬけの殻である

 

2011年1月 ファミリオ、事実上の閉鎖

 

現在はファミリーマートとサイゼリアのみ営業中。

ファミリオの公式ホームページはアクセスできない状態になっている。

 

オープンから約20年間、こうして並べてみるとまるでいいところなしである。他の商業施設より駅に近いにも関わらず、群を抜いて衰退が著しいのも不思議なところである。

この負のオーラに打ち勝つには地域活性化に引っ張りだこだという派手士に力を借りるより他はないかもしれない。

 

ハーバーランドのこれから

阪急などの大型テナントの撤退に加え、神戸市の郊外にも次々と大型の商業施設がオープンし、商業地区としてのハーバーランドの価値は相対的に下がってきている。

街の作り自体も各施設間の連携が薄く導線が複雑なため、一体的に開発された近年の商業施設と比較するとどうしても見劣りしてしまう。ハーバーランドはこれからも当面苦戦を強いられるだろうことは予想に難くない。

 

一方、脱商業の動きが出てきており、一部の地区では住地区として再開発が行われている。

数年後のハーバーランドは全く姿を変えてしまっているかもしれないが、どのような形であれ活気をとり戻してほしいと切に願うのみである。

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