花鳥風月パラダイス!神戸花鳥園に行こう!

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去る11月20日に民事再生法の適用を申請したという
悲しいニュースが報道された、花と鳥のテーマパーク『神戸花鳥園』

筆者もかねてからぜひ訪問したいという思いを抱きつつ、
ポートアイランドという立地に尻込みして、
足を運べないまま幾年月を過ごしてしまっていました。

そんななか耳にした今回の報道に、
いまこそ行かねば!と思い立った次第です。

『神戸花鳥園』へのアクセスは、
各線三ノ宮駅からポートライナー神戸空港行きへ乗り、
京コンピューター前駅で下車すると、
すぐ目の前に『神戸花鳥園』が見えてきます。

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京コンピューター前駅という駅名からも解るとおり、
あのスーパーコンピューター京がある
理化学研究所 計算科学研究機構もすぐ駅前にあり、
平日であればいつでも無料で展示エリアを見学することが出来ます。

もはや、花と鳥とコンピューターのテーマパークという、
一石三鳥な観光スポットと言えるかも知れません。

さっそく施設内に入ってみると、いきなり別世界のように、
花に溢れた広大な空間が広がっていました。

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満開に咲き誇る球根ベゴニアを中心とした
色彩の大洪水に目を奪われるばかりです。

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しかし、季節は冬なのに、なんという南国感!

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実際に来てみるまで、もう冬だし、
海に近い場所とか寒いのではと恐れていたのですが、
実は『神戸花鳥園』の多くのエリアが温室の中にあるため、
冬でもあたたかく、ゆったりと花と鳥に触れ合うことができるのです。

 

予想以上の花のパワーに圧倒されつつも、
さらに中庭池エリアへと進んでいくと、
今度はあたり一面に鳥が溢れる楽園になっていました。

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一部、小屋に入っている鳥もいるのですが、
基本的には垣根も柵もなしに、
鳥たちと気ままに触れ合うことができます。

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気ままに触れ合え過ぎるため、
「鳥の足を踏む」ということが日常茶飯事なようです。

言われてみると、すぐ足元に鳥が!

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鳥に餌をやることが出来るため、
鳥も人に慣れているようで、
警戒心なくすぐそばまで寄ってきてくれるのですが、
よく見たら大量の鯉も餌を狙ってやってくるので、
鳥と魚のどちらに餌をやっているのか解らなくなってきます。

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しかし、けっこう大型の鳥もいるのに、
鯉たちがまったく物怖じすることなく
のびのびと繁殖しているのが不思議な光景ですね。

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そして、さらに不思議度をアップさせるのが、
中庭池のあちこちに書かれている、
鳥の豆知識という名でいろいろと逸脱した文章の数々です。

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ちなみに、美味しいと言われているホロホロ鳥は、
ついぞその姿を見ることが出来ませんでしたが、
警戒心が強く、中央の島の奥に隠れていて、
なかなか表に出てこないレアキャラだからということで、
出荷されてしまったとかそういう理由ではないようです。

酔っ払い扱いをされていたショウジョウトキは、
酔っ払いとはかけ離れた足元の安定感でポーズを決めて、
汚名を払拭していました。

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色とりどりの羽を持つ中国のキジ、キンケイは、
けっこう活発に通路のほうまで歩いてきてくれるやんちゃな奴でした。

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そして、一番奥の小屋には、王者の風格を漂わせながら、
インドクジャクのカップルが。

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王者の器の大きさを見せ付けているのか、
餌をスズメに食い荒らされていても動じていませんでした。

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中庭池を抜けると、再び花満開の南ロビーに。

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こちらのロビーには、レストランやお土産屋さん、
花の販売コーナーなどがあり、
土日はジャズやクラシックの演奏もしてたりする、
憩いの広場になっています。

お土産のなかに、ベゴニア羊羹という、
鮮やかな赤色の羊羹があって気になりましたが、
ベゴニアのほのかな酸味のある羊羹という説明を読んでも
なかなか味のイメージが出来ずに購入する勇気が出ませんでした。

さらに進んでいくと、次はペンギンとオシドリのエリアです。

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オシドリは本当に工芸品かなにかと思うくらい、
羽の彩りが美しくて見とれました。

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そして、次のエリアはお待ちかね、
フクロウを中心とした猛禽類エリアです。

何十種類ものフクロウがさまざまな表情を見せてくれていて、
筆者テンションが一番上がったエリアです。

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フクロウだけでなく、ハゲワシやハクトウワシ。

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そして、街でおなじみのコイツもいました。

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フクロウパラダイスに酔いしれながら、
いったんクールダウンするために、次はスイレン池エリアへ。

透き通るようにキレイな池にスイレンの花が咲き乱れていて、
まさしく桃源郷という風景でした。

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池の中には小さな熱帯魚もたくさん泳いでいて、
本当に平和に満ち溢れている空間だったので、
脈絡もなく厄除け地蔵が置いてあったのも
なんとなく納得してしまったり。

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スイレン池の横には、手足の角質を食べてキレイにしてくれる
ふれあいフィッシュのコーナーもあります。

ふれあいを積み重ねてきた結果なのか、
イメージしてたよりもふれあいフィッシュが大きかったです。

 

そして、最後に触れ合うのは、やはり鳥!

ということで、タカやフクロウのバードショーの会場でもある、
ふれあいエリアへ。

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このエリアの鳥たちは、大半が柵やガラスもなく、
直接目の前にいるのを見て、撮影することが出来ますし、
一部の鳥は手に乗せたり、触ったりすることができます。

なかでもオオハシは、くだものをあげるとすぐ腕に乗ってきてくれる
フレンドリーでサービス精神には溢れた奴でした。

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オウギバトも放し飼いで、自由気ままに闊歩するのに、
人間のほうが右往左往させられていました。

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本当に小さくて可愛いヒメウズラに餌やりができたり、
オウムとインコとのふれあいコーナーもあり、
鳥好きにはまさしく極楽浄土にちがいない空間です。

そんな花と鳥、そして魚のパラダイスでもある『神戸花鳥園』は、
入場料大人1,500円のところ、年間パスポートなら
何度来ても2,500円というお得な価格設定ですし、
一度来てみて気に入った場合には当日の入場から年間パスが適用されるので、
プラス1,000円払うだけで年間パスポートを買うことが出来ます。

民事再生法の適用が認められて、
今後も今までどおり営業を続けていきますので、
是非ともみなさまも『神戸花鳥園』を訪れてみてください。

三宮から直通!冬でも南国!!スーパーコンピューターもある!!!

というように、『神戸花鳥園』は一度行ってみたら遠くもないし、
快適で素敵な時間を過ごせるテーマパークでした。

『神戸花鳥園』の入場窓口やWEBからも、
営業継続を支援する署名を行うことが出来ますので、
よろしければ署名をしていただけるようお願いします。

路面電車とスタンドバイミーしてみた(阪堺電車沿線散歩)

去る2012年12月22日のこと。

どうやら世界が滅亡していないようだったので、
日本一高いビルになる予定というあべのハルカスの真下に始発駅がある、
阪堺電車の線路沿いを歩いてみる旅を楽しんでみることにしました。

 

下から見上げてみるとさすがに高い、あべのハルカス。

あべのハルカス

ビルの高さ自体はすでに300メートルに到達しているので、
2013年にオープンするのかと思い込んでいましたが、
調べてみたらオープンは2014年の春まで待たないといけないようです。

ちなみに「あべのハルカス」の「ハルカス」とは、
伊勢物語に使われている「晴るかす」という古語から取られたもので、
「気持ちを晴れ晴れとさせる」という意味がこめられた名前だそうです。

 

そんなあべのハルカスの足元に目を移すと、
2012年4月で開通100周年を迎えた阪堺電車のレトロな駅があり、
なんだか時空がねじれているかのような不思議な気分にさせてくれます。

阪堺電車 天王寺駅前駅

それではさっそく、線路沿いを歩く行為を意味する
「スタンドバイミー」を始めていくとしましょう。

と言いつつも、大通りの真ん中を線路が通っているので、
まずは線路から離れた歩道を歩きつつ、線路との距離を縮めるチャンスをうかがいます。

阪堺電車 天王寺付近

最初の停車駅、阿倍野でも、まだ歩道から眺めるしかありません。

阪堺電車 阿倍野駅

後ろを振り返ってみると、始発駅のあたりが見えそうなほど近くて、
時代と町並みの変化が、一駅間を短く感じさせてしまうことになったのだろうか、
などと、勝手な解釈で感慨に耽ったりしてしまいました。

阪堺電車 阿倍野駅付近

 

阿倍野駅を過ぎてさらに歩いていくと、
ついに線路が大通りを離れて住宅街の中へと滑り込んでゆく、
スタンドバイミー開始ポイントが見えてきました。

阪堺電車 阿倍野駅付近

喜び勇んで線路に寄り添ってゆき、さらに歩みを進めていくと
松虫駅に到着です。

阪堺電車 松虫駅

こうして住宅街の中に線路だけが走っていると、
普通の電車と路面電車との見分けがつかない気もしますが、
細かいことは気にしないようにして、さらに先へと進んでゆきましょう。

 

進むにつれてどんどん線路沿いの道は細くなってゆき、
スタンドバイミー度もあがっていきます。

阪堺電車 松虫駅付近

そして、冬の食卓に欠かせない食材を、なぜか線路沿いに発見。

阪堺電車線路沿いのしいたけ

石突の部分だけえぐり取られているので、
石突に目がない人が贅沢な食べ方をした痕跡なのかもしれません。

 

そんな不思議な光景に目を奪われているうちに、
次の駅、東天下茶屋駅に到着しました。

阪堺電車 東天下茶屋駅

バリアフリー設計のホームの片隅には
「馬車鉄道跡」の碑が佇んでいます。

阪堺電車 東天下茶屋駅 鉄道馬車跡

なんでも、明治時代に天王寺西門前から東天下茶屋間を運行していた
軌道上を馬に牽かせて走る鉄道にささげられた碑で、
この馬車鉄道の路線が阪堺電車の礎となっているそうです。

 

そして、先へと伸びる線路に沿って歩いていくと、
さらなる不思議との出会いが次々と。

観葉植物に侵食された松の木。

阪堺電車線路沿いの松

 

風にあおられて疾走しているように見えるお地蔵さんの社。

阪堺電車線路沿いのお地蔵さん

 

そんなこんなでワクワクしながら歩いていたのですが
非情にも線路沿い進入禁止のポイントに来てしまいました。

阪堺電車線路沿い 進入禁止ポイント

仕方ないので、線路とはしばしの別れを告げて、
住宅街の中を迂回していかなくてはいけなくなったわけですが、
200メートルくらい歩いたら、意外とすぐにまた線路と合流できました。

阪堺電車線路沿い 合流ポイント

そして順調に、北畠駅に到着。

阪堺電車 北畠駅

ここからはまさに路面電車という情緒が楽しめる景色が広がっています。

 

姫松駅。

阪堺電車 姫松駅

 

帝塚山三丁目駅。

阪堺電車

と、順調に楽しく線路沿いを歩いていきます。

ここまでの道中で何度も路面電車とすれ違いましたが、
かなり車体のカラーリングバリエーションが多く、意外な発見でした。

阪堺電車 車体1

阪堺電車 車体2

阪堺電車 車体3

阪堺電車 車体4

 

帝塚山四丁目駅で、再び線路沿いを歩けないポイントに行き当たりましたが、
ここからはさらに上り坂になってゆきます。

阪堺電車 帝塚山四丁目駅

阪堺電車 帝塚山四丁目駅付近

 

そしてなんと、次の神ノ木駅では、
路面電車なのに路面から離れてしまうという予想外の展開に。

阪堺電車 神ノ木駅

どうやらJRの線路と交差するために、
路面電車は高架の上に追いやられてしまっているようです。

阪堺電車 神ノ木駅付近

100年前から走っている大先輩なのに、時代の変化というのは酷なものですね。

 

神ノ木駅を過ぎて先に進んでいくと、線路は再び路面の高さに戻ってきます。

阪堺電車 神ノ木駅付近

限界ギリギリまでコーナーを攻める、
エクストリームスタンドバイミーポイントを通過すると。

阪堺電車線路沿いのエクストリームスタンドバイミーポイント

 

そこに広がるのは阪堺電車最大のターミナル駅である住吉駅です。

阪堺電車 住吉駅

この住吉駅で、天王寺から走る上町線と、
恵美須町から走る阪堺線とが交わっています。

 

そしてもちろん、住吉と言うからには、住吉大社が目の前に。

阪堺電車 住吉大社の鳥居

ここはさすがに寄り道せざるを得ませんね。

住吉大社1

住吉大社2

住吉大社3

平成23年の兎年にあわせて建立された神兎が。

住吉大社 神兎

十年後の兎年に備えて力をためているかのように佇んでいました。

 

そして、住吉大社の境内を抜けると、早くも次の駅、住吉鳥居前駅があります。

阪堺電車 住吉鳥居前駅

ここからまた頑張ってスタンドバイミーしてゆきたいところですが、
住吉鳥居前駅から進むとすぐにまた、スタンドバイミー不能ポイントが。

阪堺電車 住吉鳥居前駅付近

なるべく線路から離れてしまわないように、細かく迂回を繰り返しつつ。

 

細井川駅。

阪堺電車 細井川駅

 

安立町駅。

阪堺電車 細井駅

 

我孫子駅道駅。

阪堺電車 我孫子道駅

と、先へ進んでゆきます。

 

我孫子道を過ぎると、また線路が上り坂になっていきますが、
その先にあるのは…。

阪堺電車 大和川

大和川です。

こここそまさにスタンドバイミーするべき雰囲気の鉄橋ですが、
さすがに線路の上を歩くのは禁止です。

阪堺電車 大和川の鉄橋

通行者用の橋まで迂回して川を渡ってゆきます。

阪堺電車 大和川の橋より

この橋は鳥たちもお気に入りなのか、
強風が吹いても、近くまで寄っても、
静かに欄干に並んで立っていました。

阪堺電車 大和川付近の鳥

 

そして川を渡ってすぐのところに大和川駅があります。

阪堺電車 大和川駅

 

ここから再び線路は住宅街の中を通ってゆき、高須神社駅へ。

阪堺電車 大和川駅付近

阪堺電車 高須神社駅

 

なかなか線路との距離を縮めることのできないゾーンが続きますが。

阪堺電車 高須神社駅付近

 

次の綾ノ町駅でえらく開けた場所に出てきました。

阪堺電車 綾ノ町駅

しかしここからまた大通りの真ん中を線路が走る形になり、
線路沿いの風景に変化が乏しくなるのが少しさびしかったりもします。

 

神明町駅。

阪堺電車 神明町駅

 

妙国寺前駅。

阪堺電車 妙国寺前駅

 

花田口駅。

阪堺電車 花田口駅

 

大小路駅。

阪堺電車 大小路駅

 

宿院駅。

阪堺電車 宿院駅

 

寺地町駅。

阪堺電車 寺地町駅

 

そして、御陵前駅まで大通りをひたすら直進していくことになります。

阪堺電車 御陵前駅

こうして大通りをまっすぐ走ってゆくだけのエリアだと、
交通機関としての便利さでは路線バスにお株を奪われている感じもしてしまいますが、
どうなのでしょうか。

 

ここで再び、御陵前の交差点から、線路は住宅街の中を通ってゆきます。

阪堺電車線路沿い 御陵前交差点

 

線路を見失わないように迂回しつつ進んでいく場面が多く、もどかしくなりますが、
こうした小さな道が入り組んだエリアを直進してゆけるからこそ、
移動手段としての路面電車の強みが発揮される気がします。

阪堺電車 御陵前駅付近

 

東湊駅。

阪堺電車 東湊駅

 

石津駅。

阪堺電車 石津駅

 

と、いよいよゴールが近づいて来ましたが、
ここでまたもや鉄橋に差し掛かります。

阪堺電車 石津駅付近の鉄橋1

道に迷いつつも、なんとか迂回ルートを探して、
川の向こう側へ渡ることができました。

阪堺電車 石津駅付近の鉄橋2

 

そして再び線路に合流し、
一見通り抜けられなさそうに見えるけど実は通り抜けられる、
トリックアート的スタンドバイミーポイントを抜けると。

阪堺電車線路沿い トリックアート的スタンドバイミーポイント

 

終点から二番目の駅、船尾駅に到着です。

阪堺電車 船尾駅

阪堺電車 船尾駅

 

いよいよゴールの気配を感じつつも、なかなか線路沿いを歩くことができず、
迂回しすぎて線路から目をはなしている隙に、またも高架上に追いやられてたり。

阪堺電車 船尾駅付近

路面電車もいろいろ苦労しているんだなあと思いつつ歩いていると、
線路が一本に収束する地点に到達しました。

阪堺電車 浜寺駅付近 線路合流ポイント

ということはつまり、目指す終着駅がすぐそばだということです。

 

そしてついに、薄暗がりの中、終着駅の浜寺駅前駅に到着です。

阪堺電車 浜寺駅1

阪堺電車 浜寺駅前駅2

駅名に「駅前」と入っているメタ構造が、
路面電車の立ち位置を表現しているのでしょうか。

 

南海本線の浜寺公園駅がすぐそばにあり、
浜寺公園、浜寺公園プールなどの施設が周辺にあるそうですが、
薄暗くなっててよくわからないなと思っているうちに電車がやってきたので、
周囲の探索はせずに車窓からの風景を楽しみながら帰ることにしました。

阪堺電車 浜寺駅前駅 帰りの電車

 

今回、路面電車とスタンドバイミーしてみて良かった点を挙げてみると…

  • 線路沿いの風情をゆっくりふんだんに楽しめる
  • 路面電車のカラーリングの豊富さを発見できた
  • 迂回ルートを読む力が鍛えられた

というような効能があったので、
良かったらみなさまも街中をスタンドバイミーして楽しんでみてください。

 

ちなみに現在大阪で運行している路面電車は
今回線路沿いを歩いた阪堺電車のみなのですが、
2015年の開通を目指して天王寺から難波に路線を延ばすプランや、
さらには新大阪までつなげていく計画もあるそうですので、
今後の展開にも期待を寄せて、
さらなるスタンドバイミーの夢を膨らませておきたいところです。
 

秋の夜長にプロジェクションマッピング

秋分の日を過ぎて、朝夕すっかり涼しくなってきた今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。

日の落ちるのがすっかり早くなって、気が付くともう外が真っ暗になっているのに驚かされたりする、まさに夜長の季節ですが、暗くなったからこそ増える楽しみもあったりします。

 

去る9月22日、23日に東京駅の丸の内駅舎三階部分の復元完了を記念したイベントが行われ、駅舎自体をスクリーンにして映像を映し出す、プロジェクションマッピングで人々の目を魅了しました。

 

昨年12月に記事を書いた『世界が羨む!?イルミナイト万博クリスマス』で万博公園の太陽の塔でも使われていた、このプロジェクションマッピングという技術。

「すごいけど、わりと平坦なものにしか映せないんじゃ?」

「全体的に白っぽいものじゃないと厳しいのかな?」

などと、使える場所が限られるイメージを勝手に抱いていましたが、赤レンガで起伏の複雑そうな東京駅駅舎でも、色鮮やかな映像が映し出されているのを見て、認識を改めさせられました。

なにはともあれ、映像をどうぞ。

 

 

東京駅駅舎のように、窓が多かったり表面の凹凸がたくさんある建物でも、こんなに綺麗に映像が映るなら、もうどんな建物でも問題なくやれるんじゃないかと思っていたら、世界一複雑といってもよさそうなスペインのサグラダ・ファミリア教会でも9月22日~25日にプロジェクションマッピングをやっていたみたいです。

 

 

一般の方がフルで撮影された動画もYOUTUBEにいくつもアップされていましたので、気になった方はぜひ探してみてください。

 

このプロジェクションマッピングという技術は、何台ものプロジェクターを使って、建物の構造にあわせて変形・分割させた映像をさまざまな角度から照射し、建物全体が一枚の平らなスクリーンになって映像を映しているように見せたり、建物自体から光や映像が発せられているように見せる演出法です。

言葉だけで説明されても、どういうことなのか解りづらいと思いますが、技術プロモーション映像を見てもらえると、何をどうやっているのかイメージがつかめてくると思います。

 

 

イルミネーションやライティングの技術から発展したプロジェクションマッピングですけど、ここまで技術が洗練されて、どんな場所にでも映像が鮮明に映し出せるようなってくると、端末の画面越しに、実際の風景に映像や情報を重ねて表示させるAR(拡張現実)の技術で出来ることと、行き着く先は重なってくる気もしてきます。

現実にあるものを拡張して見せているという意味では、ライティング演出とか、いままでも実はARだったと言えなくもなさそうですし(強引ですかね)。

 

いまはプロジェクター何台もセッティングして、映像の設定して、期間限定で上映するとか大掛かりになりがちですし、なかなか肉眼で見に行くチャンスが限定されてしまうプロジェクションマッピングですが、今後もっとさりげなく、日常生活に溶け込んだプロジェクションマッピングの利用が広まっていくと、毎日の暮らしがちょっとワクワク楽しいものになっていきそうな気がします。

YOUTUBEを探せば個人で作成したらしきプロジェクションマッピングしてみた動画や、高校生が文化祭でプロジェクションマッピングの展示をしてる映像なども見つかりましたし、敷居が低くなれば、どんどん楽しい活用法も広がりそうですね。

 

この吉祥寺のNIKEでのプロジェクションマッピングとか、壁二面だけなら機材もこじんまりした感じで済んでいるみたいだし、それでこんなインパクト強いアピールできるなら、安上がりになってるんじゃないかなと思ったり。

プロジェクションマッピングは、映像を映し出しているだけだから、花火みたいな危険に配慮しなくていいし、観光地・街中でド派手に使えるのも強みじゃないでしょうか。

物体の輪郭が変形したり、遠近感が狂わされたりする、トリックアート的な楽しさもあるのが、個人的には好きなところです。

AR技術との親和性も高そうなので、今回の東京駅やサグラダ・ファミリア教会みたいな、プロジェクションマッピングの演出データが、観光地に行くと無料でスマートフォンや電脳メガネにダウンロードできて、画面をかざすといつでも好きなときに、建物にプロジェクションマッピングした映像を見て楽しめるとか、そんな未来がやってくると、ネットで何でも見れる感覚になりがちなご時世でも、やっぱり現地まで行ってみようという思いが強くなるかも知れません。

 

外がすぐに暗くなるこの秋の夜長、世界各地のプロジェクションマッピング映像を楽しみつつ、いろんな街に旅したくなる気持ちを高めてみるのもよさそうですね。

そして、これから国内で開催されるプロジェクションマッピングが楽しめるイベントを調べてみると、少しだけですが開催予定のものが見つかりました。

●2012年10月17日~20日 秋田県
  新県立美術館 「秋田幻燈夜(げんとうや)~イマジナル・マッピング・ナイト~」

●2012年110月29日(月)東京都 
  武蔵野美術大学芸術祭2012 プロジェクションマッピング

●2012年11月23日 東京都
  electraglide 2012 Amon Tobin「ISAM live2.0

 

ほかにもいろいろ催されているのかもしれませんが、プロジェクションマッピングのイベントを聞きつけたら、ぜひ会場まで見に行ってみてください。

それでは引き続き、プロジェクションマッピングの映像と、秋の夜長をお楽しみください。

 

■フランス マルセイユ ADIDASのイベント

■アルゼンチン ブエノスアイレス

■チェコ プラハ

■ドイツ ベルリン LGのイベント

■オランダ アムステムダル H&Mのイベント

■山口 ノートルダム周南 教会

■京都 知恩院

エイプリルフールを賢く過ごすための7つの方法

今日は4月1日。
世に言う、エイプリルフールです。

つまり、世界中があなたを騙そうとしていると言っても過言のない日です。

 

そもそもこんな恐ろしい風習を誰が始めたのか、Wikipediaを見ても「謎」としかされていませんが、そんなのもきっと嘘っぱちで、どこかに陰謀の首謀者がいるに決まっているのです。

 

今回は、このようなエイプリルフールという、「人を欺くことが、むしろ気の利いたセンスのアピールになる」とでも言うかのごときバカ騒ぎを繰り広げるおぞましい一日を、何ものにも騙されることなく、賢く生き抜くための方法をまとめてみました。

どうかこの記事が、真実と平穏を愛する人たちの幾ばくかの助けとなればと祈りを込めて、世に一石を投じてみたいと思います。

 

1.テレビを見ない

騙されないために有効な手段として、メディアとの接触を制限する方法があります。

現代で一番メジャーなメディアであるテレビは、特に悪ノリが酷いメディアでもあること、また、文字・ビジュアル・音声を複合的に織り交ぜて感覚へ訴える嘘を得意としていますので、何気なくテレビをつけていたら瞬時に騙されていたなんてこともあるため、極力見ないようにすることをオススメします。

先ほど筆者も確認のために細心の注意とともにテレビをつけてみましたが、まったく見覚えもない男性が日本の総理大臣を名乗りながらモゴモゴ喋っているという悪質な冗談映像を流していましたので、やっぱりテレビは嘘ばかりで油断がなりません。

そもそものところ、画面に目を近づければはっきりと解りますが、あんな光の粒の点滅が映像に見えている時点で、目の錯覚です。

 

2.新聞を読まない

テレビがダメなのはわかったけど、新聞なら本当のことしか書いていないだろう、と思うのは浅はかと言わざるを得ません。一見まじめな紙面こそ、嘘の前フリとして最高の調味料なのですから、どこに嘘が潜んでいるか見抜くためには眼光紙背に徹する読み込みが必要となります。

ですから、そこまで頑張って読まないと危ないのならば、いっそ読まないほうが得策と言える訳です。

特に注意が必要なの言葉は、「爆笑」、「健康になった」、「人生が拓けた」、「社会に貢献」、「今日の天気」などで、こういうフレーズが出てきたら漏れなく嘘を書いていると思って間違いありません。

 

3.ネットにつながない

この記事を4月1日に読んでいる人に対しては、もう手遅れな忠告ではありますが、ネットに出回っている情報は全部嘘と思っておいても良いでしょう。ネットにつないだ瞬間、よほどの猛者でない限りすでに騙されてしまっているはずですから、もはやお気の毒様としか言葉のかけようがありません。

さらにネットの世界で厄介なのは、日本では4月2日になっているからと言っても安心できず、時差の関係でまだまだ外国人からは騙される恐れがある点です。

最近はやりの嘘の手口としては、NASAの記者会見というものがありますので、くれぐれも外国人の悪ノリに惑わされないように気をつけてください。

 

4.人に会わない

エイプリルフールは人間を悪魔に変える日。

友達はもとより、親兄弟ですら、どのような手段を駆使してあなたを騙そうとしてくるか、解ったものではありません。

ですから、メディアとの接触を制限するのと同じように、会う人の人数、性質にも細心の注意をはらい、可能であれば会うことを避けるべきです。

特にこの日に異性に会おうとするのは、愚の骨頂です。あなたの一生が、嘘によって破壊される恐れもありますので、重く肝に銘じておいてください。

 

5.古典に親しむ

世の中の情報に触れず、人にも会わないとなれば、いったい一日何をしていればいいんだ、という声が多いと思います。

そんなときにオススメなのが、古典作品を読むことです。

それは、はるか昔から読み継がれる先人の言葉と知恵には嘘がない、ということではなく、時代が離れすぎた遠い世界の人が書いた物事はすべて空想世界に等しく、嘘だろうが本当だろうがどっちでもいいからです。

つまり、嘘と本当との区別が成り立たないものであれば、どんな内容だろうが無害なわけですし、最初からまるっきり嘘と解っているものには騙されることはないわけです。

ということで、ここに来て、テレビも新聞もネットも異性も大いに接するべき、という逆説的方法を語ってみることも出来たりします。

 

6.すべてを疑う

以上のことを踏まえて言えるのは、騙されないための最良の方法は、真実があることへの期待を捨てることなのです。

  • 今日は本当にエイプリルフールなのか?
  • エイプリルフールとか、本当はみんなやってないのではないか?
  • 暦とか世界中のみんながうっかりしてるうちにどんどんずれて行ってて、今日が4月1日である保証もないのではないか?
  • 世界中のみんなって誰だ?
  • 家族も友達も知り合いも、すべて偽りの存在なんじゃないだろうか?
  • 自分の記憶や生理現象だって、自分を欺いているんじゃないだろうか?
  • 自分は本当に存在しているんだろうか?
  • 存在ってなんなんだろう?

というように、まずは疑いの眼差しを向けるようにしておけば、頭は多少おかしくなっても、騙されるリスクを大幅に抑えることが出来るので安心です。

そして、この「エイプリルフールを賢く過ごすための7つの方法」も、実は7つも方法が紹介ないのではないかと、疑いの目を向けることが出来ていたなら、あなたはエイプリルフールという極悪な一日さえも、平穏で実り豊かに過ごすことが出来る賢さを身につけたと言えるのかもしれません。

ですが、自分が賢いと思っているときほど、騙されやすく愚かさに満ちた精神状態はありませんので、くれぐれも気を緩めることのないようにご注意くださいませ。

『砂漠にオーロラ』を聴きながら、ゆらゆら考えてみた

まずは、たまたまネットで巡り合った素敵な楽曲、『砂漠にオーロラ』という曲を聴いてみてください。

 

 

この曲は、1980年に東芝EMIより発売された、森岡あきこ(宮川明子)さんのデビュー曲で、発売日直前に体調を崩したためにプロモーション活動も出来ないまま業界を去ってしまった、悲運な経歴をもつ歌手です。

発売当時にこの曲を聴いたことはもちろんなくて、ごく最近、偶然聴いて魅了されたわけなのですが、同じくたまたま耳にしてこの曲のファンになったというコメントが多く付いている印象ですね。

 

そしてなんと、この曲を歌われている、森岡あきこさん本人も動画にコメントを寄せていました。

はじめまして。砂漠にオーロラを歌っております本人です。気に入ってくださってありがとうございます。私は元気で、ただいま狛江で結婚して住んでおります。当時東京学芸大学の女子大生だった私は、レコーディング終了後、過労から倒れてしまって、何も活動できなかったんですね。プレイボーイとか、明星の歌本にも有望新人として、本人不在のまま取り上げて頂いたのですが、親の反対もあり、復帰することが出来ませんでした。
大学は無事卒業し、その後も広告代理店などで働きながら、ハートビートという可愛いロックバンドをやったり、ポプコンで優秀歌唱賞頂いたり、音楽は続けていました。作詞作曲もしております。元々ミュージカルなどもやっていたので、演技も得意です。最近も、TVCMで、ナレーターもやっておりますよ。砂漠にオーロラは-、本当に元気の出る名曲なので、必ずリバイバルヒットさせたいなと思っております。武谷光さんは、本当に才能豊かな方です。私の詞から生まれた万葉ディスコチューンの「夜干玉」など、アルバム用に作った名曲が、沢山埋もれております。是非、皆さんのお力で、復活させて欲しいものです。本当に見つけてくださって、ありがとうございます。これからも、よろしくお願い致します。
by 森岡あきこ(本人) (2009-09-20 21:19)

しかし、このコメントの3ヵ月後、2009年12月に病気のために永眠されたとのことで、『砂漠にオーロラ』のリバイバルの夢は果たされないままとなりました。

 

この曲を作曲した武谷光さんにもコンタクトをとり、持ち歌にさせてもらいたいと打診していたり、本人が意欲をもって動いていただけに、本当に惜しまれる結果になりましたし、やはり悲運の曲なのか、ということをついつい思ってしまったり。

作曲家さんのブログでは、『砂漠にオーロラ』のデモ音源と、B面の『恋のアドバイス』の音源も公開されていますので、ぜひそちらも聴いてみてください。

こうして、歌を歌っているご本人や、作曲者さんがダイレクトに発信する言葉に触れることが出来るというのは、ネットを通じてさりげなくすごいことが起きているなあという感慨が湧いてきますし、この曲に対しても、もっと多くの人に知ってもらって、CDや音源配信の動きにまで盛り上がったらいいのになあと、思い入れも強まっていきます。

しかし、すでにご本人は不在ですし、聞き手の欲だけで盛り上がっても・・・という寂しさも混ざった複雑な心地もありつつ、この素晴らしい歌を聴いていると、ゆらゆらさまざまな考え事をしてしまう今日この頃です。

 

ちなみに、歌詞がけっこう謎めいているところがあって、理解の追いつかない部分があったのですが、「14番目の月が好き」のくだりは、コメントや作曲者さんの解説で、松任谷由美さんの『14番目の月』という曲にちなんでいるとのことで、スッキリしました。

もう一つの謎だった、「スカーフ巻くほどめちゃくちゃに」について、推理をめぐらしつつ、「スカーフ 巻く」で検索してみると、昔のテレビドラマ『君の名は』の劇中でヒロインの真知子がショールを肩からぐるりと一周させ、耳や頭をくるんでいたスタイルで登場し、「真知子巻き」として流行したという情報を見つけ、このドラマのストーリみたいに劇的な展開でも恐れることなく、みたいな意味なのかなと考えてみました。

というわけで、まあ要するに、『砂漠にオーロラは何度も聴きたくなる良い曲だということを書きたくなってしまっただけの投稿でした。

リピート再生しながら、「砂漠にオーロラってどんな風景なんだろう?」とか思い浮かべていると、なぜか寸劇を書き上げてしまっていたので、蛇足もいいところですが、勢い任せに載せておくことにします。

 

『砂漠にオーロラ』

風に流れる雲の欠片さえなく、
しんしんと音のない空気に封じ込められた夜の砂漠では、
ゆるやかに巡る星空だけが、
時の流れを思い出させてくれるものだった。

どちらを向いても、ゆるやかに弧を描く真っ暗な地平線と
星のきらめきしか見えない世界の中心で、
二人の男が、力なく砂に膝をついていた。

男1「これはもう、・・・ダメかもしれないね」
男2「いやいや、そんな弱気なこと言うなって」
男1「喉がカラカラどころじゃないし、唇がもう干物のようになってしまって・・・、ボクは何夜干しなんだよって感じだよ・・・」
男2「でもまあ、今夜はだいぶ距離を稼げたはずだからさっ!」
男1「そんなこと言っても、徒歩でこんなに砂に足をとられながらじゃ、焼け石に水なんだよ・・・」
男2「うん・・・。けどほら、弱気になってても仕方ないし、もう一休みしたら、夜明けまでにもう少し先まで歩いてみようって。・・・ね?」
男1「なんなんだよ、この砂地獄・・・。まさか、盗んだラクダで走り出した、十五の夜なノリの結末が、こんなことになるとはね・・・」
男2「勝手に終わらすなって! 簡単に諦めるなよ!」
男1「だって、水も食べ物ももうないじゃないか! あたりは砂ばかりだし、あと一日乗り切れるかも解らないピンチなんだよ!?」
男2「無駄な大声出すなよ! 冷静さを失ったらおしまいだぞ!」
男1「ホラッ! やっぱりボクらはおしまいじゃないか! 君も解ってるんだろ?」
男2「だから冷静になれって! こういうときこそ、落ち着いて持ち物を再確認して、なにが出来るかを考えていかないと・・・」
男1「もうなんにもありゃしないさ・・・」
男2「・・・あっ! あー! あああーっ!!」
男1「えっ・・・? なんなのコイツ。・・・急病?」
男2「違うしっ! ほら・・・。忘れてたけど、君さっき飲み干したのとは別に、もう一個ペットボトル持ってたじゃないか!」
男1「あ・・・。うん、そうだけど・・・」
男2「それで計画的に水分補給していけばまだまだ頑張れるはずだよ!」
男1「いやあ、ダメだってばー、あれはそういんじゃないしさ・・・」
男2「そういうんじゃないって、なんなんだよ!」
男1「なんというか、とてもお伝えしにくいんだけど・・・」
男2「オマエ、もしかして一人でこっそり飲むつもりなの? 信じられないんだけど!?」
男1「違うってば! ほんとにあれは、今となってはもう荷物なだけというかさ・・・、砂漠に不似合いな浮ついた存在であって、あれこそボクらの失敗の象徴というべきかもしれないものなのかもしれないし・・・」
男2「いや、意味がぜんぜん解らないんだけど・・・。回りくどい言い方せずにはっきり説明しろって!」
男1「君が飲みたいんなら飲んでくれても別にいいんだけど、飲んだら逆に命取りかなって思うし、それが解っている以上、ボクとしては飲むことはオススメしないほうが良心的だろうし・・・」
男2「だから、じゃああれは何なのか、一言で言えばいいだろ!?」
男1「でも言ったら、きっと君に嫌われそうだし、君に嫌われたらボクもう生きていけないよ・・・」
男2「このままじゃ二人とも生きていけないかもしれない状況で何言ってるんだよ!」
男1「どうせ死ぬのなら、無様なあがきは見せたくないのが男の意地みたいなとこもあるし・・・」
男2「いいから早く言えって。嫌いになんかならないし、絶対俺がなんとかしてみせるから!」
男1「じゃ・・・、じゃあ、君のことを信じて言うけど、ほんとに怒ったりしないでね?」
男2「大丈夫だから!早く教えて!」
男1「あれはさー、オ・・・、オ・・・・・・」
男2「お?」
男1「オーロラソースなんだよね、実は! ハハハ!」
男2「えっ・・・」
男1「はい、嫌われたー。もう終わりだー!」
男2「いや・・・。端的に言うと、予想外すぎて頭がついていけてないだけなんだけど・・・。いったいなんでそんなもの?」
男1「でも、GABANのおいしいやつだよ! 500ml入りなんだよ!?」
男2「いやいやいや、品質とかそういうことじゃなくて、なんで砂漠に来るのにそのチョイスなのかなと・・・」
男1「砂漠でオーロラソースを使ったディナーとか絶対オシャレだと思ったもん!!」
男2「えっ? あぁー? オシャレなのかなあ・・・」
男1「こんな極限的環境で、オーロラソースで味付けする優雅さとか、オシャレ以外の何ものでもないってば!」
男2「まあ、オシャレは我慢とも言うし、そう考えれば言わんとしてることは解らなくもなさそうだけど・・・」
男1「君と砂漠に行くからこそ、オシャレに決めたかったんだし!」
男2「あっ、でも、じゃあなんで今まで一度もそれ使わなかったの?」
男1「・・・」
男2「乗ってたラクダにとうとう手をかけて、最後の晩餐だーみたいに言ってたときですら、使ってなかったよね?」
男1「それは君がおいしいおいしいって言って、ラクダをあっという間にペロリと平らげてしまってたから、味を変えて楽しんでもらう隙もなかったし、そもそも君が、塩を軽く振っただけで素材の味を楽しむのが真の食通とか、ストイックに塩だけで食べるのが粋だ、みたいに何度も言ってるんだから、出しづらかったに決まってるだろ!」
男2「え? そうだっけ・・・?」
男1「・・・」
男2「あっ、でもそのオーロラソース! 液体だってことは、そのままだと飲むのには適さなくても、濾過したりして上手く水分だけを取りだせば役に立つかもしれない!」
男1「なんだよそれ! やっぱりオーロラソースが嫌いだったんだろ! こんなものもういいんだよ!」
男2「あっ!何してるんだよ! だからそれが大事だって今言ってるだろ!」

男たちは互いにオーロラソースのボトルを引っ張り合いを始める。

男2が、男1の手からオーロラソースを引き抜いた勢いで砂の上を転がり、
ボトルからオーロラソースがこぼれ出した上に、顔をつっこんでしまう。

男1「あっ! 大丈夫!?」
男2「いたた・・・ しかも口に砂が・・・・・・あっ! あー! あああーっ!!」
男1「えっ、えっ、どこか怪我した!? 骨とか折れた!?」
男2「砂がおいしい!! オーロラソースすごいなっ!!!」
男1「えええーっ!?」 
男2「これはヤバイよ・・・ こんなすごいソースなら、いろんなものにかけて食べないと・・・ 死んでも死にきれない!」
男1「そんな気に入ってもらえて嬉しいけど、砂食べて喜ばれるとか、どう受け止めていいのか戸惑うんだけど・・・」
男2「砂に塩かけてもこんな魔法のようなことは起きないし、いままでの勝手なこだわりとか全部ぶっ飛んで、生まれ変わったみたいに新鮮な気分でどこまでも歩いていけそう!」
男1「そ、そうなんだ・・・。すごいいいことだね」
男2「よし、あの地平線の向こうまで絶対連れて行ってやるから、手を離すなよ!」
男1「う、うん・・・」
男2「帰ったらオーロラソースパーティーするんだから!」

砂漠の長く暗い夜が明けて、
地平線の向こうから太陽の光がこぼれ出してくると、
二人の男の眼差しの先にはオーロラソース色の空と、
サラダのようにみずみずしい草原が見えてきたのでした。

世界が羨む!?イルミナイト万博クリスマス

 

12月も下旬となり、クリスマス目前のこの時期、あちこちでイルミネーションやイベントが開催されています。

先日、エキスポランド跡地の開発事業が三井不動産によって行われることが決定した万博記念公園でも、クリスマスイルミネーションが行われていることをご存知だったでしょうか?

 

大阪では梅田や中之島、さらに神戸に京都など、関西圏にはたくさんの定番イルミネーションスポットがありますが、万博記念公園も定番スポットの一つだということだけでも、おぼえて帰っていってください。

その名も『イルミナイト万博X'mas』

きらびやかにイルミネーションされた大通りのほか、光の迷路「ツインクルメイズ」に、数々のキッズ向けアトラクション、そしてワールドワイドな屋台グルメが楽しめる催しとなっていますが、なんといっても目玉になっているのは、太陽の塔をスクリーンにして3D映像を映し出す、ビームペインティングです。

岡本太郎生誕100周年にちなんで、岡本太郎作品をモチーフにしながら、1970年の大阪万博の模様や、太陽の塔内部の再現をしたCGと、クリスマスならではのデコレーションを太陽の塔に施していく六分半の映像は、数日しか公開しないのがもったいない出来になっています。

本当は太陽の塔のスケールも目の前に感じつつ、映像を楽しんで欲しいところですが、足を運ぶのが難しい方のために、「左前」「正面」「真下」の三方向から撮影したムービーをアップしましたので、ご覧ください。

 

そしてさらに、イルミナイト万博X'masの会場の模様もムービーレビューとしてアップしました。

 

 いまが盛りとばかりに、無数のイルミネーションが瞬いているこの季節。

ウキウキとした気分で、あちこち出かける方も多いと思います。

 

とはいえ、クリスマスイルミネーションとなると、どこを見に行ってもたいていツリーやサンタだののみで、類型化していまいしがちなのも確かなところ。

 

そんななか、ほかとは一味違ったイルミネーションを楽しみたいという方には、『イルミナイト万博X'mas』をオススメします。

残りの開催日程は、12/22(木)~12/25(日)の16:00~21:00で、23日からは雑貨販売のブースが出店されます。

中心部から離れていて交通の便が良いとは言えませんが、足を運んでみる価値はあるはずです。

万博公園の敷地内には、国立民俗学博物館(通称「みんぱく」)や自然文化園がありますし、イルミネーションが始まる16時までゆっくり過ごせる場所もたくさんあるので、みなさまのクリスマスプランのうちの一つに加えていただければ幸いです。

京都検定迷宮ドリル~謎解き、迷宮案内編

kyoto_gps01

「京都検定迷宮ドリル~いい日、旅立ち編」からの続きです。

 

それではいざ、旅立ちのときです。

はじめの第一歩である、

スタート地点の謎を解き明かしていきましょう。

 

はじまりの場所へ

一番目の謎は公式サイトに載っているこちらの画像です。

 

下方向から水平にして見れば解るとのことなので、さっそく傾けて、見てみましょう。

うーん、何かが見えてきそうで、見えてこない!

 

「水平にして見る」ということは、縦幅を縮めるということだから、ここはパソコン様の特殊能力で、画像の縦幅を10分の1にしてもらう作戦を試みてみましょう。

 

ビンゴ!

見事に作戦成功で、スタート地点の謎を解き明かすことが出来ました。

 

ではさっそく、二条城のすぐそばにある神泉苑へと赴きましょう。

 

神泉苑で橋を渡る

神泉苑(しんせんえん)は、京都市中京区にある東寺真言宗の寺院です。

 

平安京遷都とほぼ同時期に造営された天皇や廷臣の宴遊の場であり、当初の敷地は二条通りから三条通りまで、南北約500メートル、東西約240メートルに及ぶ大庭園だったそうです。

そしてこの神泉苑には、竜神(善女竜王)が住むといわれています。

 

現在は、池周辺のみを残したこじんまりとした庭園となっていますが、池にかかる朱塗りの橋が目を引きます。

 

説明書きを見てみると、願い事を一つだけ心に念じながらこの橋を渡ると、その願いを叶えてくれるということなので、さっそく筆者も渡ってみました。

 

そして、本堂の前に。

 

ご本尊様は聖観音・不動明王・弘法大師です。

 

ここでいよいよ、初めてのGPS登録をしてみます。

懐より取り出したる携帯電話を空にかざしてGPSの登録を行い、現在地がチェックポイントになっていると…。

 

と、以下のようなクイズが出題される仕組みです。

 

役行者:
「よく、ここにたどり着いた。ここには、東方を守護する青龍が封印されておる。神泉苑の善女龍王からの 謎を解き、青龍の封印を解くのじゃ!」

善女龍王:
 「われは、神泉苑境内に祀られし、善女龍王なり。ここ神泉苑は、平安京造営時よりある禁苑で歴代天皇が 遊宴されたところである。また、祇園祭の発祥の地として、さらに、源平合戦の英雄、源義経と静御前との出 会いの地としても知られておる。 さて、汝(なんじ)、青龍の封印を解きたければ、この謎を解け!神泉苑本堂とわらわを祀る善女龍王社をつ なぐ朱塗りの丸橋はなんというか。」

この問題は簡単ですね!

 

正解は先ほど渡った橋に書いてあります。

「法成橋」と解答を入力すると、答あわせが行われ。

 

正解であれば、次の目的地へと誘うメッセージが現れます。

 

善女龍王:
「青龍の封印が解けた証(あかし)として、“真実のかけら”を授けよう。さらに、迷宮の旅人よ、難事に遭いしとき、わらわの傍らにいる二羽の“うさぎ”を思い起こせ。」

 役行者 :
「見事じゃ、青龍は解放され、京の東の守護についた。汝(なんじ)、青龍を追って、東へ、次は、粟田神社へ行くのじゃ。」

また、次の目的地の最寄り駅情報も確認できるので、迷わずに移動することが出来ます。

 

それではさっそく次の目的地、粟田神社へ向かいましょう。

 

旅の徒然

とはいえ、目的地を巡るだけが旅の楽しみではありません。

道中なにげなく発見した風景を楽しんだり、気になるお店に入ってみたり、気ままに寄り道を楽しむのも良いものです。

 

さっそく、「名物どろぼう」と、でかでかと掲げたお菓子屋さんが気になり、ふらりと衝動買いしてしまいました。

 

そして、地下鉄に入ったところでも、気になるポスターを発見。


 

いろんな熱意が渾然一体と込められてそうですね。

 

地下鉄一日パス(成人600円)を駅員さんから購入し、粟田神社の最寄り駅である地下鉄東山駅へと移動しました。

 

粟田神社で馬に出会う

粟田神社(あわたじんじゃ)は、京都市東山区にある神社で、京の七口の一つである粟田口に鎮座し、古くから旅立ち守護の神として崇められています。

 

それなら、ここがスタート地点でも良かったような気がしますが、京都を知り尽くした人たちが考えて作っているゲームなので、浅知恵でやいやい言うのは無粋というものです。

 

 

鳥居をくぐるとなだらかな坂が続き、しばらく登っていくと…。

馬がいました。

旅の安全を守ってくれるシンボルキャラクターと言ったところでしょうか。

境内に入ると、主祭神をスサノオノミコトとする本堂を中心に、いくつもの神社が取り囲んでいて、なかなかご利益が盛りだくさんなスポットになっていました。

 

さっそく、ここでのクイズをチェックしてみましょう。

 

役行者 :
「よく、ここまでたどり着いたのう。ここに は、南方を守護する朱雀が封印されておる。 粟田神社のスサノオノミコトからの謎を解 き、朱雀の封印を解くのじゃ!」

スサノオノミコト:
 「われこそは、粟田神社に祀られし、スサノオ ノミコトなり。ここ粟田神社は、清和天皇の御世、兵災・疫病から都守るため祇園社に籠る勅 使:藤原興世の夢にあらわれた神人のお告げにより創建された神社で、京の七口のひとつ、粟 田口にあり、古来より旅の安全を見守る。 さて、汝(なんじ)、朱雀の封印を解きたけれ ば、この謎を解け! ここ粟田神社境内に、源 平合戦の英雄、源義経(牛若丸)が奥州へ下向のとき、源家再興を祈願したといわれる神社がある。その神社の名前を答えよ。」

境内に神社がたくさんあるだけに、さっきよりだいぶ難易度がアップしましたね。

 

一番目立つところにある「北向稲荷神社」でいいのかな? と思いましたが、正解は本堂の脇に入ったあたりに建っているこちらの神社。

「出世恵美須神社」でした。

 

漢字入力ミスをしてしまったので、正答率が下がったし、祇園のスペシャルな場所への招待は無くなってしまっただろうなあと、かすかな落胆に包まれつつも、次の目的地へと気持ちを切り替えていきます。

 

スサノオノミコト:
 「朱雀の封印が解けた証(あかし)として、“真実のかけら”を授けよう。また、これからの苦難の旅を、 境内の階段上り口にいる“神馬”が見守るであろう。」

 役行者 :
「見事じゃ、朱雀は解放され、京の南の守護についた。汝(なんじ)、次は、白峯神宮へ行くじゃ。」

 

それでは、白峯神宮に向かうため、今度は今出川駅へ!

 

白峯神宮で琥珀に浸る

この日は朝から小雨がパラついていましたが、ここでいよいよ本降りになってきました。

 

白峯神宮(しらみねじんぐう)は、京都府京都市上京区にある神社であり、、蹴鞠の宗家であった公家・飛鳥井家の屋敷の跡地に建っています。

 

摂社の地主社に祀られる精大明神は蹴鞠の守護神であり、現在ではサッカーのほか、球技全般およびスポーツの守護神とされ、サッカーをはじめとするスポーツ関係者の参詣も多いのだとか。

 

 

境内には広々と、こんなスペースも。

「蹴庭(けまりをする所)」というシンプルな説明が良い味を出しています。

 

それではさっそくクイズを見てみましょう。

 

役行者 :
「よく、ここまでたどり着いたのう。ここに は、西方を守護する白虎が封印されておる。 白峯神宮の境内に坐ます精大明神からの謎を 解き、白虎の封印を解くのじゃ!」

 精大明神:
 「麻呂は、蹴鞠道の宗家:飛鳥井家の守護神な り。崇徳天皇と淳仁天皇を祀る白峯神宮の境内 にあって、蹴鞠、すなわち、サッカーをはじめ とする球技・スポーツ・学芸上達として、尊崇 を集める神なり。 さて、汝(なんじ)、白虎の封印を解きたけれ ば、この謎を解け! ここ白峯神宮境内にあり し、神霊を招く“招霊(おきたま)”から名づ けられたともいわれる京都市指定天然記念物にして、樹齢800年の樹はなにか。」

 

境内にはいくつか大きな樹がありましたが、手水場の裏に、ひときわ風格を漂わせている大樹の姿が。

 

これで間違いないはずなので解答に入力してみると、見事に正解でした。

 

精大明神 :
「ホッ、ホッ、ホッ、お見事。蹴鞠の碑に念じ、麻呂に願わば、汝(なんじ)の願い、白虎の開放はなるだろう。」

精大明神 :
「白虎の封印が解けた証(あかし)として、“真実のかけら”を授けよう。麻呂からのお告げじゃ。麻呂 が“蹴鞠道の神”であること、忘るるなかれ。」

役行者:
 「見事じゃ、白虎は解放され、京の西の守護についた。汝(なんじ)、次は、神田明神へ行くのじゃ。」

というわけで、いよいよ最後の四天王が眠る神田明神に向かうため、地下鉄四条駅へ移動します。

 

クイズの枠も残り一つで、終わりが見えてきた安心感もあり、その前に店構えに惹かれた珈琲店で一休みしました。

 

店先にあるのと同じような古時計が店内にもいくつも掛かっており、それぞれ異なる時刻で止まっているため、実際の時間が何時なのか解らなくなってきて、文字通り時を忘れて過ごせる安らぎの場になっていました。

おいしい珈琲となめらかプリンで疲れを癒して、いざ最後のクイズへと立ち向かっていきましょう。

 

神田明神でまさかの

京都 神田明神(きょうと かんだみょうじん)は京都市下京区にあり、平將門の首が晒されたとされている地に残されている祠です。

 四条通沿いにある、何気ない小道への入り口を曲がると。

 

その通りの奥に、なにやら旗が出ているのが見えてきます。

 

そこがまさに、神田明神。将門公を祀る祠です。

 

ずずいと中に入ってみると、社とかわいい蛙の像、そしてなにやら風流な中庭がありました。

 

ではさっそく、クイズをチェックしてみましょう。

 

役行者:
「よく、ここまでたどり着いたのう。ここ神田 明神には、北方を守護する玄武が封印されて おる。神田明神の神・・・、おお、あれは、京 の北方を守護する、雨と水を司る貴船のタカオ カミノ神が来援じゃ。タカオカミノ神からの謎 を解き、玄武の封印を解くのじゃ!」

タカオカミノ神 :
「わらわは、貴船神社に祀られし、水の神、タカオカミノ神じゃえ。人の子よ、京都検定チャレンジャーよ、玄武を解かんと応援にまいった。 さて、汝(なんじ)、この謎を解き、玄武の封印を解いてたもれ。ここ神田明神に祀られし、 武将は誰か。答えよ。」

これは楽勝な問題ですね。

 

「平将門」と答えて、見事に正解!

 

神田明神 :
「われこそは、神田明神にして、俗名:平将門なり。平安の昔、関東数カ国を平らげ、自ら“新皇”と称し、天慶の大乱を招いた。この地は、従兄の平貞盛らに敗れた後、我が首を晒された所なり。その後、首となって関東へ帰る(蛙)。今は、江戸総鎮守として東京を守護し、日本三大祭の神田祭は、わが祭なり。」

神田明神 :
「玄武の封印が解けた証(あかし)として、“真実のかけら”を授けよう。また、足元の“蛙”に汝(なん じ)の旅の無事を見守らせよう。無事に帰る。(蛙)」

 役行者 :
「見事じゃ、玄武は解放され、京の北方の守護についた。汝(なんじ)、タカオカミノ神も貴船へ戻られた。 」

 

さてさて、これで一件落着。ゲームの結末はどうなるのかと思いきや…。

役行者 :
「迷宮の旅人、京都検定チャレンジャーよ、汝らの活躍により、見事に、四神は封印を解かれ、東方に青龍、 南方に朱雀、西方に白虎、北方に玄武が配置され、京都を守護するパワーは復活した。今こそ、第六天魔王“織田信長”を鎮めるべし。」

役行者:
「ただしじゃ、これから魔王を鎮めるためには、青龍、朱雀、白虎、玄武のパワーを結集せねばなるまい。これまでの旅を思い起こし、次の4つの謎に挑むのじゃ!」

なんと!

まだまだクイズは続いてしまうみたいです。

 

しかも、ここからさらに4つも謎を解くとか、もう日没間際なのに無理な注文過ぎると、諦めモードになってしまっていましたが、謎の内容を確認してみると、場所の移動はしなくていいクイズだったので、少し安心しました。

 

1.「神泉苑にて、善女龍王の傍らにいた動物は何であったか」

2.「粟田神社にて、スサノオノミコトから「苦難の旅を見守るであろう」といわれた動物は何であったか」

3.「白峯神宮にて、精大明神から受けたお告げで、精大明神は何の神であるか。」

4.「神田明神にて、旅の無事を見守ってくれるこ とになった生き物は何であったか。」

それぞれ、「うさぎ」、「神馬」、「蹴鞠の神」、「蛙」と解答すると、いよいよ本当の最終目的地が明らかになりました。

 

役行者 :
「よくぞ、これまでの迷宮の旅で身についた知恵で、4つの謎を解いた。おお、四神が鳴動し、光りだしたぞ。その光が中央に集まり、なにやら形となっておる・・。 あれはもしや・・・・、伝説の“黄龍”の出現じゃ。四神に黄龍の力、これで、魔王を鎮めるのじゃ!」

 黄龍 :
「ウォ~~ン、汝、迷宮の旅人よ、これまでの苦難を乗り越えし勇者よ、魔王信長の居場所を占ってしんぜよ う。オン・メイギャ・シャニエイ・ソワカ。おお、黄色の瓜が水色の桔梗に囲まれているのが見える・・・。 」

役行者:
「なるほど、読めた。この黄色の瓜は、織田信長の紋、木瓜紋、これを取り囲む水色の桔梗は、明智光秀の桔 梗紋じゃ。つまり、この場面は、本能寺の変。本能寺の変の起った場所に魔王信長はいるようじゃ」

 

最後の舞台は、本能寺のある京都市役所前駅です。

 

本能寺のへん

あたりはすでに真っ暗ですが、最後まで諦めずに行きましょう。

 

本能寺(ほんのうじ)は、京都市中京区にある、法華宗本門流の寺院で、織田信長が明智光秀に討たれた「本能寺の変」で有名です。

 

現在お寺があるのは、本能寺の変があった当時の場所とは違うので、信長がいた時代の面影を探すことは出来ませんが、商店街に面してとても立派な門を構えて、大きな存在感を示しています。

 

非情にも、門は固く閉ざされていますが、それでもGPSならクイズを届けてくれるはず!

 

と、信長を鎮めるために携帯を空にかざしました。

 

ざんねん! わたしの ぼうけんは ここで おわってしまった!

 

本能寺の敷地が広いからなのか、門の外では何度やってもGPSの現在地認識がクイズのチェックポイントにあわないため、最後のクイズを見ることも叶わず、信長の前に倒れる結果になってしまいました。

 

その後、御池通り沿いにある本能寺会館の入り口を通って本堂の中にも入ってみましたが、そこでもGPSでの現在地登録がうまくできないまま、リタイヤすることに。

 

真っ暗すぎて、本堂なのかもよく解りません。

 

旅の終わりに

予想外のオチになってしまいましたが、ゲーム自体は楽しかったので、また開催されるのであれば、リベンジのために是非とも参戦して、今度こそクリアしてみたいものです。

 

そして、いつかは祇園のスペシャルな場所へ!

 

と、野望を燃やしつつ、京都っぽいお菓子でも買って帰ろうかなとブラブラしていると、なにやら気になるポスターを見つけました。

 

 


~探しものは、嵐山・河原町にある~ 謎解き京めぐり
http://www.takarush.jp/promo/kyomeguri/

 

・・・・・・

 

もしかしたら、物語はもうちょっどだけ続くかもしれません。
 

京都検定迷宮ドリル~いい日、旅立ち編

残暑も去って、すごしやすい気候になった今日この頃、
天気のよい休日ともなれば、どこかに出かけてみたくなるものです。

 

そんな時、ふと思い浮かぶのが、昔ながらのこのフレーズ。

「そうだ、京都へ行こう」

みやびな古都への誘いに、思わず胸が高鳴ります。


「けれど、何をしに?」

京都はいいところが多いけど、いざ一つに絞って見に行くとなると、悩んでしまうのも確かなところ。

 

そんなゆきどころのない京都気分を持て余しそうなときにピッタリの催しが、『京都検定迷宮ドリル』という、携帯電話のGPS機能を利用しながら街中を探索してクイズを解いていくゲームでございます。

http://www.kyotokentei.ne.jp/game/
あの京都迷宮パズルが、バージョンアップして戻ってきた。
京都検定とコラボして、ストーリー型のドリル形式で、すべての参加者を迷宮に誘い込む。京都検定をベースに作られた京都検定迷宮ドリルは、携帯電話のGPS機能を使って、さまざまなスポットとその場所にまつわるストーリーを解きながら、ゴールを目指すウォークラリー形式のゲーム。 ひとつ謎を解けば、行く先々でまた新たな謎が。今回の出発地点はこのポスターに隠されている京都市中京区某所。
あなたは期間内にすべての問題を解き明かし、隠された場所にたどり着くことができるでしょうか?

つまり、クイズに答えるうちに、自然と京都の名所めぐりに誘われ、さらに京都に詳しくなってしまえるゲームだということです。

 

参加費として1,800円の支払いが必要になりますが、コンビニでスマートピット支払い、もしくはEdy決済を行えば、すぐにゲームをスタートすることが出来ます。

iPhoneやandroid携帯でも参加可能ですが、機種によっては対応していない場合がありますので、参加前にGPS機能のチェックを必ず行ってください。

また、ゲームを楽しむために、京都市営地下鉄の一日乗車券の購入が推奨とのことですので、一日たっぷり時間をとって取り組んだほうが良さそうです。

成績上位者には、祇園のスペシャルな場所への招待状がもらえるおまけもついてくるそうですので、京都めぐりを楽しみつつ、本腰でクイズも楽しんでおきたいところですね。

 

さっそく参加登録を済ませて、携帯を片手に京都へ向かいましょう。

 

電車の中で京都にちなんだ名曲を聞けば、京都気分もグイグイと高まります。

 

そうして、辿り着いたJR京都駅。

大阪駅も最近新しくなったけど、京都駅の近未来感はやっぱりいいなあと思いつつ、いろんな角度から眺めるために、散策を楽しむことしばし。

 

そしていざ、外に出てみると。

あれ? なんかもう日が傾きはじめてる…?
しかも曲聞いたりしてたから、携帯のバッテリーが心もとないことに……。

どうやら、序盤で時間をかけすぎてしまったようです。

 

ゲームの開催期間は2011年10月31日までとなっていますので、また日を改めて京都を楽しみに来ることにしてみましょう。

 

というわけで次回予告!

「京都検定迷宮ドリル~謎解き、迷宮案内編」は、ネタバレも含んでしまうため、11月初めにアップ予定です。

乞うご期待。

大阪の近未来を垣間見た三日間―ナレッジキャピタルマネジメントとは

2011年5月4日にグランドオープンしたOSAKA STATION CITYは、
約4ヶ月の時を経てなお、ホームの小屋根の撤去が進まないなど
発展途上の姿を留めていますが、
その大阪駅の北側にはまた新たに発展中の施設があります。

 

2013年3月グランドオープン予定となっているその近未来の施設は、
グランフロント大阪」と名づけられており、
その施設内には、「ナレッジキャピタルマネジメント」という
なにやら面白げな場所が生まれる予定だということが漏れ伝わってきています。

この「ナレッジキャピタルマネジメント」って、なんなんだろう?

と、調べてみると、

ナレッジキャピタルは、企業、研究者、クリエイターが世界の「感性」「技術」を持ち寄り、交わり、コラボレーションすることで新たな価値を生み出していく複合施設です。また、この街には、ビジネスマンはもちろんのこと、ショッピングやレジャーなどで毎日たくさんの人々が訪れます。ナレッジキャピタルで展示発信される新しいプロダクトやサービスはこのまちに訪れる情報感度の高い人々から評価を受けることで、より高いレベルへと進化していきます。

とのことで、解ったような解らないようなモヤモヤ感がするだけでしたが、
2011年8月26日~28日の3日間で先行体験イベントを開催するらしいので、
実態のよくわからないままフラフラと会場を訪れてみました。

 

会場に入るなり、ALSOKのガイドロボが迎えてくれたり、
大阪の町工場パワーのアピールもあるのか、
なかなかのロボット率の高さを見せていました。

 

 

展示の一部をピックアップしてみると

  • 1台で工場がわり!ハイエンド3Dプリンター
  • こんなに薄いのにピカピカ明るい!有機EL照明
  • 自宅がライブ会場に!パノラマ映像合成配信
  • 行動から好みを見抜いてお買い物をサポート!トモダチロボット
  • 拡張現実で味を書き換える!メタクッキー
  • デジタル文化財で触れる体感できる!未来の博物館展示

などなどの、未来感ただよう内容が楽しめました。

 

その中でも異彩を放っていたのは、こちらの物体。

いわずと知れた、大阪大学の石黒浩教授によって開発された
「人間の存在感を遠隔配信するための端末」テレノイドです。

ちょうどテレノイドでの会話を体験できるタイミングだったので
おそるおそるテレノイドを手に抱いておしゃべりしてみました。

手に抱いて話してみると、距離的に顔周辺にしか目が行かないので、
首と口と目線の動きだけで話している相手のイメージの投影は
充分に可能そうだなという感覚を持ちました。

話者の顔の動きをカメラで認識して、テレノイドが自動で同期して動くため、
左右の手を動かしたいときだけボタン操作する仕組みらしく、
子供やお年寄りでもすぐに覚えて簡単に動かせるとのことです。

 

その他にもトークイベントやワークショップ、講演などが
いくつも行われていましたが、もちろん石黒先生も、
劇作家の平田オリザ氏、そしてジェミノイドFとともに、
アンドロイドと生きる近未来の生活について語らいあっていました。

ジェミノイドFは、座って話すことに機能最適化されたアンドロイドなので、
肩から上の動き以外は最低限に省略した設計になっており、1000万円+デザイン料で
自分そっくりのジェミノイドを発注することもできるそうです。

まばたきはランダムパターンを組んでいるほか、
呼吸による胸の膨張など自律的な演出機能を搭載していることで
人間的存在感をかもし出しているのだそうです。

その他にも、平田オリザ氏による人間的に自然な動作を演出する方法への
劇作家ならではの解説や、石黒先生による行動と感情の相関、
人間理解とロボット開発の発展は相伴うものであるという話など、
具体例を挙げて解りやすく話してくれていました。

そして、自分そっくりのアンドロイドを作ってしまったために、
アイデンティティの本体がアンドロイドのほうにあるような感覚に陥ったり、
アンドロイドそっくりの姿を保つために若返りを図っているみたいな
こぼれ話も披露してくれたり、楽しい一時間半でした。

 

あと個人的に面白かったのは、
子供やお年寄り、笑っている人、落ち込んでいる人など、
話し相手の年齢や表情に応じて会話パターンを変更したり、
時間帯や状況に応じた行動プログラムを搭載すると
人間らしい振る舞いの完成度が上がるだろうというビジョンの話で、
ラブプラスの会話プログラムとジェミノイドが組み合わさるみたいな
悪魔の発明が実現したら、面白くもちょっと怖い未来になりそうだなあと
ワクワク感が加速してしまいました。

ジェミノイド同士が何体かで勝手に会話しあう展示とかしてくれたら、
ものすごく面白そうなので、2013年の大阪の風景の一つに、
そんなものが実現していることを期待しつつ、
「ナレッジキャピタルマネジメント」のオープンを心待ちにしておきたいと思います。

最後に手乗りテレノイドとも言うべき
「テレノイド携帯」の試作機も、石黒先生が直々にプレゼンしていました。

テレノイドと同じく、最小限の人間的ふるまいを行うことで、
話し相手の存在感まで伝達してくれる携帯電話なのですが、
声の抑揚などから感情を読み取って自動的に振る舞いに変換してくれて、
操作的には普通の電話と同じように話すだけ、みたいな簡単さだったら、
けっこうこれはアリなアイテムではなかろうかと思ったり、
すっかり近未来への受け入れ態勢が整い始めてしまいました。

 

そんなこんなで、今回の体験イベントを訪れてみて、
「ナレッジキャピタルマネジメント」って、なんなんだろう?
と改めて思い直してみると、

知覚の拡張や、新たなコミュニケーションの方法を提供する技術が生まれると、
そこに新たなサービスやエンターテイメントが実現し、
私たちの日常生活の形も変わっていくんだということを
ちょっと先取りで体験させてくれる場所なのかなあと、
ぼんやりながらイメージできるようになりました。

また、アンドロイド演劇を上演する劇場を作ったり、
「ナレッジキャピタルマネジメント」だけで楽しめる観光資源を創設するプランもあるみたいで、
梅田という街の未来の文化や風土も生みだされていくのではないかという
楽しみも膨らんできます。

新たな技術を生み出す研究者・開発者と
その技術の面白さを引き出すアーティスト・クリエイターが
コラボレーションし、その成果をユーザーに試体験してもらい、
フィードバックを踏まえて商品やビジネスへの落としどころを探っていく、
技術とアイデアの牧場のような場所を夢見つつ、
2013年まで生き延びておきたいと思います。

ニッチな辞書を集めてみた

語学のみに限らず、勉学や専門的読書の座右には欠かせない、心強き相棒。

それは、辞書です。

 

人類が築き上げてきた知のデータベースともいうべきその一冊があるおかげで、私たちは険しくそびえる外国語の頂に到達することができ、また、荒波猛る専門書の海に帆を張って航海に出るための羅針盤を手にすることができるのです。

そんな至宝ともいうべき書を座右に置き、朝に夕にとページをめくるたび訪れる、めくるめく愉悦にひたる日々は、なんとも代えがたい魅力があるもの……。

 

本日はそんな辞書の中でもなかなか触れる機会のなさそうなニッチでピンポイントに編纂されたもの、変り種のおもしろ辞書に注目して紹介してみようと思います。

 

ちなみに、今回は実際に自分で手にとって読むことの出来た辞書のみ紹介しています。必ずしも各分野で最良の一冊を紹介するわけではありませんし、それぞれの解説にも独断が含まれていますので、ご了承ください。

 

隠語大辞典(皓星社)

まず最初は、約1700ページにわたって見出し語1万8000、総データ件数6万3000件を収録する超大物から紹介してみます。
一般的な用例とはまた違う隠語の世界へいざなってくれるこの辞書には、特定の業界、職種、集団のあいだでのみ通用する特殊な言い回し、おおっぴらに話題にしずらい物事を言い換えて表現した用例などが、これでもかというほど詰め込まれています。あまりにも膨大なデータベースになっているため、うっかり好奇心で自分の名前とか引いてしまうと、嬉しくない隠語だったりするなんてこともあるかもしれません。
秘められた言葉過ぎて、なじみのある用例は少ないかもしれないかもしれませんが、「そんな言い方をしてたのか!」と驚く言い換えの妙味を、心ゆくまで楽しむことができるはずです。

 

おいしさの表現辞典(東京堂出版)

古今の文学作品、エッセイ、そして美味しんぼを出典とした、食材と料理の美味しさを表現する約3000の文例を、食材別に分類し、五十音順に集成しています。
各カテゴリーの最初に序論があり、随所にコラムが挟まれた構成のため、最初から最後まで通読して楽しむのもよし、好きな食べ物の部分のみ拾い読みしてお腹を鳴らすのもよしな一冊です。
巻末に味覚表現から引ける索引があるのも、嬉しいところ。ヒラメの食感を表す「シャッキリポン」は残念ながら収録されていませんでしたが、「美味しんぼの味覚表現について」というコラムも掲載されていたりするので、美味しんぼファンにもオススメです。

 

雨のことば辞典(講談社)

五月雨、時雨、霧雨、卯の花腐しなどなど、季節や降り方によって雨を呼び分け、雅な名前を与えてきた日本人の細やかな感性に触れることのできる一冊。「雨」限定でありながら、1190語もの言葉を集めた、雨フェチにはたまらない内容です。
この辞書があれば、これからの雨三昧の季節も、趣深い雨のことばにまみれながら楽しく過ごすことができそうですね。

 

単位の辞典(丸善)

ものを数える際に欠かすことの出来ない「単位」に的を絞って、数え方に関する5200項目の語を紹介する、単位マニアのための一冊。
ちょっと変わったところでは、「シロナガスクジラ換算量」という捕鯨業において使われる単位が紹介されているなど、シロナガスクジラ1頭から採取できる鯨油の平均量を標準として設定し、捕獲したあらゆる種類の鯨について「シロナガスクジラ~頭分」と表すのだという、日常ではなかなか触れることのないおもしろ単位を知ることができたり、楽しい発見をしつつ読むことが出来るのも魅力です。
過去にネットの嘘で、痛さの学術的単位として「hanage」という基準が提唱されたというニュースがあったりしましたが、こうした換算量的な単位の考案なども、人口に膾炙してしまえば辞書に載ることができたりするのではと考えると、なんだかワクワクしてきますね。まあ、単位に限らず、現代の私たちの言葉使い、暮らしと文化が未来の辞書に載ることになるのは、ごくごく当たり前のことでもありますけれど。

 

日本語オノマトペ辞典(小学館)

題名そのままに擬音語・擬態語を4500例収録した辞書です。
さすがオノマトペだけあって、見出し語を流し読みしているだけで、さまざまな語感と趣を感じ取るができますし、解説を読めばさらに情緒を味わうことの出来るという、楽しい本になっています。一度読み始めたら、テンポの良さも相まって、いつまでも読み続けてしまいそうな中毒性があるので、使用には注意が必要です。
いくつかある類書のうち、講談社プラスアルファ文庫の『日本語擬態語辞典』も、収録語自体は少ないですが、すべてのオノマトペに五味太郎のイラストがついており、一目で情感を見て取ることが出来てオススメです。英文表記つきなので、日本語勉強中の外国の人にも喜ばれそう。

 

原子力辞典(日刊工業新聞社)

最近なにかとホットな原子力関連のニュースですが、見ているとなかなか馴染みのない言葉や単語がよく出てくるのも事実。そんなときに心強いのがこの辞典です。
原子力の研究、開発から、平和利用、安全問題に関する項目まで、原子力に関する用語7100項目を解説し、見出し語には英語、ドイツ語、フランス語、ロシア語の対訳つきなので、外国での報道との見比べをする際にも役立つかもしれません。

 

ボイラー用語辞典(日刊工業新聞社)

日々の暮らしに欠かせないものでありながら、なかなか詳しく知る機会のないボイラーについて、その構造と原理、ボイラーに使われる燃料および燃焼理論、燃焼方法や水処理の仕組み、さらにはボイラーの取り扱い保全管理や整備方法、ボイラーに起因する公害、ボイラー関係の法令用語についてまで、ボイラーについてのことならば漏らしてなるものかという意気込みで約2700語を収録し、簡明に解説してくれている一冊です。
原子炉もある種のボイラーですので、原子力発電関連のニュースを設備面から見る際に役立つ部分がありそうです。

 

横浜・ハマ言葉辞典(暁印書館)

明治時代、諸外国との貿易の玄関口となった港町横浜にて、否応なしに独自発展したハマ言葉は、英語・フランス語・オランダ語・ポルトガル語・マレー語など多国籍な語彙が日本語とないまぜになって出来上がった、個性的な響きに満ち溢れた言葉です。
そんな魅惑的なハマ言葉を集成したこの辞書を見ていると、いわゆる大正モダン的なものの一つの形ではあるんでしょうけど、どことなくエキゾチックなSF世界の設定用語集を読んでいるようなトリップ感覚も楽しむことが出来ます。

 

元型と象徴の事典(青土社)

世界中の宗教的伝承の資料を収集し、図象の写真とともに解説してくれている辞典なので、図鑑のようにも楽しむことができます。
あらゆる文明の祈りの場面に登場するイメージには、共通して現れる普遍的な類似があるような無いような、そんな想像も膨らませながら、パラパラとめくって眺めているだけでも面白い、ロマン溢れる一冊です。

 

官能小説用語表現辞典(筑摩書房)

直截に言い表さず、秘めやかに喩えることで、いかに読み手の想像力を刺激し、情感を高めるのかが腕の見せ所とも言える官能小説の世界から、独特に発展し練り上げられた性的表現2293語を、部位ごとに項目を分ける懇切丁寧さで紹介しています。
思わず笑ってしまうような喩えから、どうやったらこんな発想が出てくるか不思議になるような表現まで、つらつらと読み続けていると、今まで使ったことのない脳細胞が刺激されてくるような感覚すら味わうことが出来ます。
用語表現が中心となるため、セリフ、オノマトペ、絶頂表現のボリュームは少ないですが、1943例の絶頂表現を紹介する『官能小説「絶頂」表現用語用例辞典』 (河出i文庫) と併読することで、その物足りなさも解決されるはずです。
「中が戦争になっているのよッ!……」

 

工業用ダイヤモンド用語辞典(ダイヤモンド工業協会)

ダイヤモンドは美しい宝石として愛されるだけでなく、実用品としてさまざまな場面で活躍しています。この辞書は、ダイヤモンドが工具としてどのように利用されているか、また原料としての特質、ダイヤモンドに関連の深い分野について約1900語の用語を収録し、解説しています。
医療、音響、電子関連などの幅広い分野でのダイヤモンドの活躍ぶりを知ることで、よりいっそうその輝きが美しく、力強いものに見えてくれるかも知れませんね。

 

時代小説用語辞典(学習研究社)

おもに江戸を舞台にした時代小説に出てくる用語を、階級や役職の制度、剣術や娯楽、地名、食べ物、季節の風物などのテーマ、項目ごとに分類し、解説した一冊。
辞典として索引から調べるよりは、資料集的に読んでいくほうが楽しめそうです。
小説はもちろん、時代劇や落語、能狂言・歌舞伎などを楽しむ時に、すんなりと江戸時代にタイムスリップさせてくれる、江戸好き必携の辞書と言えるかもしれません。

 

てにをは辞典(三省堂)

言葉が実際に使用される場面では、ほとんどの場合、単語が単独で使われることはなく、必ず「てにをは」などの助詞や形容詞が付属するものですし、どんな結合語とくっついて使用されるかというその組み合わせに応じて、文章のトーンやニュアンスも変わってしまうものです。
この辞書では、結合語(コロケーション)に着目し、語義解説のかわりに、組み合わさる結合語の種類ごとに言葉の用例を分類して、60万例も紹介することで、言葉の正しい使い方と文章表現の妙がおのずと肌に沁み込んでくるような感覚で、一風どころでなく変わった楽しみ方をすることが出来ます。
文章を書きながら、もうちょっと違う言い回しはないかなあ、などと悩んだときにも役立ちますし、パラパラと無造作に開いて、言葉の海を漂流するのも真に楽しい一冊です。

 

活用自在 反対語対照語辞典(柏書房)

反対語・対照語に対象を絞って、現代語を中心に、古語、俗語、外来語などの反対語・対照語を、およそ15000語収録した辞典です。
反対語・対照語という観点で見ると、普段良く使うのは、対になる言葉の片方だけ、なんてことも多かったりするもの。パラパラとページをめくっていると、「この言葉の反対はこんな言い方なのか!」という発見があったりして、読み物としても楽しめます。
巻末付録にある、反対の意味をもったことわざをセットで紹介しているコーナーも、なかなか粋な計らいです。

 

最新右翼辞典(柏書房)

戦前・戦後の右翼運動の歴史を整理して、その活動に関わる個人、団体、事件、運動、用語を幅広く網羅する形で紹介する辞典です。
辞書としての用語の解説だけではなく、国家主義者・団体の発表した国家改造計画案や憲法改正案なども掲載されているので、資料集としての価値も併せもった内容になっています。
ふと思い返すと、最近は街宣車を乗り回すようなにぎやかな右翼に出会う機会がめっきり減っている気もしますが、そういう人たちは、暴力団系の街宣右翼という呼び方をされていて、「暴力団の隠れ蓑か営利組織であり本来の右翼ではない」というカテゴライズをされているのだそうですね。
やっぱりうるさくすると煙たがられるし、伝統を重んじるという観点からも、右翼俳句コンクールとかやったら、上品な右翼賛同者を増やすとともに、活動を促進に役立ったりするのかもしれません。

 

生化学辞典 第4版(東京化学同人)

日々めざましく進歩・発展・専門分化してゆく生命科学・医学の世界を知るためのガイドブックとして、基礎から最先端までの用語と物質の解説を収録した、非常に心強い一冊です。
これから勉強する学生や専門外の人のためにも、理解のために必要となる知識を平易・簡潔に噛み砕いて記載しているため読みやすく、楽しくワクワクと生命科学の世界を覗き見ることが出来ます。

 

困ったときのベタ辞典 (大和書房)

「困ったとき」というのが、一体どんな状況を指しているのかはよくわからない気もしますが、人生のさまざまな場面で遭遇しがちな、ベタなフレーズやシチュエーションを集成した、読み物としても楽しい辞典です。
部分的には、過ぎ去りし昭和のノスタルジーを感じるベタもあったりしますが、普遍的に通用しそうなベタフレーズの数々を抑えておけば、きっとあなたもいつかどこかで困らずに済むかも知れません。続編として刊行されている、『新明快! 困ったときのベタ辞典』も併せて楽しむべし。
似たような趣向で、さらに本格的に笑いのテクニックを掘り下げた『笑いの日本語事典』(筑摩書房)も、文学作品だけでなく映画、漫才、落語から抜粋した用例つきで、感心しながら笑える一冊としてオススメです。

 

思いつき大百科辞典(学習研究社)

辞典と見るべきか、イラスト集と見るべきか、難しいところですが、イラストレーター・100%ORANGEが50音+濁音・半濁音から思いつく森羅万象を描いた百科事典です。
たとえば、「あ」ならば「あべこべ」、「あに」、「あきらめてかえる」などの言葉や様態を表現した絵が、所狭しとページを埋め尽くして並べられています。「を」とか「ん」は、何も思いつかないので素直に諦めているとこなども含めて、可愛い本です。
同じように、自分なりの思いつき大百科辞典を描いてみるのも楽しそうですね。
この本とは逆というかなんというか、さまざまな場面で目にしながらも、ちゃんとした名前がわからない物を250以上とりあげて、その正式名称を解説する『アレ何?大事典』(小学館)で勉強しておけば、さらに思いつきが豊かになること請け合いです。

 

賞賛語(ほめことば)・罵倒語(けなしことば)辞典(小学館)

人をほめる言葉、けなす言葉を、「サラリーマン」「医者」「妻」「夫」などの対象別にまとめて紹介し、文学作品や国会議事録などを出典にした用例を見ながら、言葉の達人たちの「ほめる・けなす」言葉とそのテクニックを楽しく学ぶことが出来ます。
世の中大事なのは人付き合いですから、ほめておだてて気持ちよく役立ってもらったり、ウィットに富んだけなし方でチクリと釘を刺したりできる、社交の達人への扉を開いてくれる一冊になるかもしれません。
ただし、あまり言葉ばかりに頼りすぎていると、「口うるさい」と一蹴されてしまうかもしれませんので、ほどほどに。

 

現代語裏辞典(文藝春秋)

アンブローズ・ビアスの『悪魔の辞典』の翻訳でも腕を鳴らしすぎていた筒井康隆による、オリジナルの現代日本語の辞書として、約12000語を皮肉と言葉遊びたっぷりに解説した国語辞典という名のネタ本です。
軽妙で質の高い解説文は、どこを読んでも納得の楽しさなので、これこそまさに読むための辞典と言えます。
「現代」…過去の不幸な歴史をすべて抱えこんでよろめいている時代のこと。
「言葉」…聾唖者への差別語。
「辞典」…唾棄すべき常識の巣窟。本辞典のみはさにあらず。
とまあ、そんな一冊です。

 

辞書学辞典(研究社)

辞書学を体系的に捉え、辞書編集に関する用語や概念について、理論面と実際面の両方から取り上げて解説した辞典です。辞書学的には、辞書の歴史、批評、分類法、構造、および使用についての理論を紹介し、辞書編集・辞書作成の実作業の面において、データ収集とコーパス技術、定義の記述法や編集、提示、および出版の流れについてなどを解説しています。
今回紹介したような辞書を眺めながら、ついつい自分も辞書を編纂してみたくなってしまったときには、必携の一書となりそうです。
未来の素晴らしき辞書を作るアイデアがみなさんの脳裏に訪れた際は、ぜひこの辞書を片手に、思う存分辞書って欲しいと願っています。

 

 

そんなこんなで紹介してきた、ニッチで一風変わった辞書の世界はいかがだったでしょうか?

もし気になる辞書があったときは、ぜひ書店や図書館にて手にとって読んでみてくださいね。
 







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