ありえない方法でラブソングを作詞してみる

love

「ネーミングで勝利するための8つの法則」ではあまり役立たなかった感もある、お手製面雀カード。

せっかくの財産なので有効活用しなくてはと、「面雀カードを引いた言葉でラブソング作詞する」という企画を考えてみました。

脈絡なしに投入される言葉を使って、どこまで甘く切ないラブソングに仕上げることが出来るか、無意味すぎる過酷な挑戦のゴングがいま鳴り響きます。

まずはラブソングのフォーマット的なものを把握しなければならないので、検索で見つけた「J-POPジェネレータ」という、J-POP風の歌詞を自動生成してくれるサービスを参考にさせてもらい、下記のような構成で書くことにしました。

  1. 1番メロ(6行)
  2. 1番サビ(4行)
  3. 間奏セリフ(3行)
  4. 2番メロ(6行)
  5. 2番サビ(4行)
  6. 転調(2行)
  7. 間奏セリフ(3行)
  8. 1番サビ(4行)

せっかくなので、間奏部分にはセリフを入れてみようという、欲張りすぎた試みです。

 

  • 1行につき1枚のカードを引き、その言葉を盛り込んだ詩を作る
  • その行の作詞が終わってからしか、次のカードを引かない

というルールで進めていきますが、2番と8番は同じ内容の繰り返しじゃないとさすがに収集がつかなさそうなので、作詞するのは全部で28行分になります。

それではさっそく、カードを念入りにシャッフルした上で、作詞を始めていきましょう!

 

運命の1枚目

写真

なんというイージーモードでのスタート。この企画への神の加護を感じずにいられませんがが、あまりにも無難すぎるために、どう料理しようか悩むところです。

どのような展開にも対応できるように考えつつ、まずはこんな詩でいってみます。

写真だけはいつも変わらない

緊張の2枚目

二代目

まだまだなんとでもなる範囲の言葉ですね。様子見継続といきましょう。

二代目になった今でも

戦慄の3枚目

発育

そろそろ慎重に行かないと破綻の危機が迫ってきそうですね。

止まらない 止めたくない この発育

冷汗の4枚目

金切り声で

少しずつ雲行きが怪しくなってきましたが、めげずに頑張っていきましょう。

あの日 金切り声で君が教えてくれた

薄氷の5枚目

夜な夜な

そろそろ方向性を定めていきたいところです。

夜な夜な なよなよ してられない

背水の6枚目

すれすれ

繰り返し言葉の連続なので、語感の統一性も狙いたいですね。

すれすれで 擦れ違う日々を 終わらせよう

 

これにて、1番メロ(6行)の作詞が終わりました。

様子見をしすぎてしまったのか、ほとんど内容がない気もしてしまいますが、「二代目」と「金切り声」を今後の詩に生かすことができれば、うまくまとまるのではないかと期待しています。

 

次は1番サビ(4行)ですけれど、この部分はラストでリフレインされる詩の根幹部分ですので、全力を出し切るつもりで取り掛かってみましょう。

 

渾身の7枚目

ホームラン

前向きな言葉なので、これをうまく活用しない手はないですね。

ホームランバッターみたく 胸を張って君に出会いたい

茫然の8枚目

演歌

ここをなんとかして乗り越えないことには、勝利の頂は見えてきません・・・。

演歌みたいにはちきれそうに いま歌いたいよ この気持ち

忍耐の9枚目

よそ行きの

一番の山場は越えた気がします、落ち着いて作詞していきましょう。

今夜 世界はよそ行きの仮面をはずして 真実を照らす

裏切の10枚目

一安心させたところに、ラスボス登場ときたか。
このラブソングを締めくくる最後の一行にもなるので、壁に頭打ちつけてでも作詞せねば・・・。

君の吹く犬笛なら 僕は聞き取ってみせる さあ話をしよう

 

以上で、一番重要である1番サビ(4行)の部分を作詞し終わりました。

なんとかギリギリのところで持ちこたえている気がしますが、相変わらず「二代目」とか「金切り声」などの謎ワードの説明につなげることが出来ていないので、つづく間奏セリフ(3行)の部分で説明を肉付けしておきたいところです。

 

安心の11枚目

待ち人

セリフならではのトーンも考えつつ、内容の肉付けに役立てていきたいですね。

マーチングする待ち人たちのまちまちな衣装に、たちまち街は色づき、おちおちお茶なんて飲んでいられない

魅惑の12枚目

熟れごろ

使い道の多そうな言葉だけど、ベタになりすぎない注意も必要かな。

この胸に実る思いは甘くて熟れごろのフルーツ、いますぐ出かけてみんなと分け合いたい

熱情の13枚目

瓜二つの

この流れで瓜とか出てこられると・・・。

西瓜と南瓜、瓜二つの足し算が100になるほど豊穣の祭を祝いたいのさ

なんか余計なものぱかり肉付けしてしまったかもしれません。

 

ここまででほぼ半分の作詞が終わったわけですが、このまま「二代目」とかの説明を出来ずに終わってしまうのか、不安で夜しか眠れません。

 

次の2番メロ(6行)からは、テンポアップのために、引いた言葉とそれへの一言コメントのみを載せてゆき、最後に完成した詩を一気に披露することにします。

 

反転の14枚目

うっとおしい

ここにきて一度突き放してみるあまのじゃく展開もアリかもしれません。

攻勢の15枚目

全身

無難な言葉で一安心ですね。

抑揚の16枚目

市場

舞台設定にうまく活かしておきたいところです。

破竹の17枚目

叫び

エモーショナルな情景描写に役立ちますね。

躁鬱の18枚目

昭和ならではの

順調にきてたと思ったらこれですか。

暗雲の19枚目

宙吊り

迷走しすぎないように注意しないといけませんね。

無類の20枚目

訳知り顔の

もう何が無難なのかもわからなくなってきそうです。

楽園の21枚目

出口

これは安心して使えそうな気がする。

背徳の22枚目

忘れっぽい

ふと思えばけっこう終わりが近づいてきていて焦る。

夢現の23枚目

いたわり

この言葉は助かるかも。

非情の24枚目

ご乱心

この言葉は助からないかも。

恩寵の25枚目

憧れの

序盤で出てくれれば有意義に使えたかもしれないのに、すでにカオス過ぎて無理そうです。

忘我の26枚目

の罠

ついにあと三行しかない。なんとかしないと。

執念の27枚目

ライフ

ついにあと二行しかない。なんとかしないと。

終劇の28枚目

目線

ついにあと一行しかない。もうどうにでもなれ。

 

ということで、ついにすべての作詞が終わりました。

 

 

もう逃げも隠れも出来ないので、さっそく出来上がった歌詞を見てもらいましょう。

タイトルをつけるならば、「甘きフルーツの恋は苦し」という感じでしょうか。

それではどうぞ、ご覧あれ。

 

写真だけはいつも変わらない
二代目になった今でも
止まらない 止めたくない この発育
あの日 金切り声で君が教えてくれた
夜な夜な なよなよ してられない
すれすれで 擦れ違う日々を 終わらせよう

ホームランバッターみたく 胸を張って君に出会いたい
演歌みたいにはちきれそうに いま歌いたいよ この気持ち
今夜 世界はよそ行きの仮面をはずして 真実を照らす
君の吹く笛なら 僕は聞き取ってみせる さあ話をしよう

マーチングする待ち人たちのまちまちな衣装に、
  たちまち街は色づき、おちおちお茶なんて飲んでいられない
この胸に実る思いは甘くて熟れごろのフルーツ、
  いますぐ出かけてみんなと分け合いたい
西瓜と南瓜、瓜二つの足し算が100になるほどに激しく
  豊穣の祭を祝いたいのさ

なぜだか景色がうっとおしいほど輝き出して
ハートの震えが全身に響き渡る
風船のように舞い上がる市場のフルーツたち
恋をするとこんなにも叫びたくなるなんて
まるで昭和ならではのサーカスの
宙吊りブランコ乗りみたく空に放り出されそう

たわけと知りつつ 訳知り顔で賢い本を読むけど答は散漫で
リンゴのウサギを追えば この迷路の出口も見つかるだろうか
馬鹿っぽい考えに囚われて 忘れっぽいのにもう忘れられない
君のいたわりを感じるたびに 熱がつたわり 思いはひた走る

斬新な言葉探しても ご乱心で頭の中ダンシングオールナイト
綴った手紙は憧れの姿をとどめず 机の下で小さく丸まるばかり だけど

甘い果実の罠でフルーツパーラーを継いだことも
  君に出会うために必要な旅路だったのかな
言葉のナイフで心を切り裂き、自分の殻を守るばかりのマイライフだったけど
  扉を開け放ち、愛を育む可能性にいまダイブしたい
倒れ行くパイナップルのタワー越しの目線が君を捉えた日
  あの写真は過去となり、新たな一ページが開かれたのだから

ホームランバッターみたく 胸を張って君に出会いたい
演歌みたいにはちきれそうに いま歌いたいよ この気持ち
今夜 世界はよそ行きの仮面をはずして 真実を照らす
君の吹く笛なら 僕は聞き取ってみせる さあ話をしよう

 

いったいどういうことなのか無理やり説明をつけてみると、おそらく果物的な意味でハニートラップに引っかかった現場の写真で脅されてフルーツパーラーを継ぐことになった主人公が、パイナップルのタワーを積み上げ中の事故に巻き込んだヒロインに恋するも、傷害罪の身のため話も聞いてもらえないラブソングなんだと思います。

金切り声はパイナップルに巻き込まれるヒロインのものだし、風船のように舞い上がる市場のフルーツたちというのも、たぶん倒壊の衝撃で散乱したものなのでしょう。

 

安易な思いつきで始めてみたこの企画ですが、普通に作詞したほうが絶対に楽だし、二度とやりたくないというのが正直な気持ちですね。

なんでこんなことをしてしまったのか、誰も得をしないとはこのことです。

 

私はこんな有り様になってしまいましたが、くれぐれもみなさんはラブソングをまじめに作詞するようにしてください。







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