逆浸透膜浄水器を安く導入する方法 その2

純水

その1では導入に取り掛かる前に有効性やデメリットについて述べた。未読の方はそちらから読んでいただくことをお勧めする。

さて、導入を決めたなら早速必要なものをそろえよう。設置の前提としては、シンクに穴を開けたり配管を工事したりする必要のないシンク上での設置となる。

 

注意!

1.ここで入手した浄水器を販売・営業に使用することはできません。(食品衛生法に抵触します)

2.輸入した浄水器は日本国内での使用において安全性が確認されたものではありません。使用は自己責任で。

3.水道周りの作業をする際は必ず元栓を締めるなど手順を守りましょう。手順を間違えると家財に被害を及ぼす場合があります。

 

必要なもの:

■アンダーシンク型RO膜浄水器本体・・・約1万円/送料約1万円(2011年4月現在)

タンク・各種フィルター・メンブレイン(RO膜の本体)・フォーセット(蛇口)のセット

入手法:海外のオークションサイトや通販サイトで「reverse osmosis」で検索。100~150ドルぐらいで売っている。日本に配送してくれる業者が意外と少ないので根気よく探す。私はeBayで手に入れた。

■分岐水栓・・・約5000円

自動食器洗浄機などに用いられる水道の蛇口から水路を分岐させるための器具

入手方法:カクダイパナソニックの検索ページで自分の必要に分岐水栓を探す。(ここが一番めんどくさいかもしれない)。型番さえわかれば適当な通販サイトかホームセンターで購入する。

分岐水栓につなぐ止水栓もしくはバルブ・・・2000円ぐらい

使う分岐水栓によっては必要ないかもしれない。今回はカクダイの「化粧バルブ13」を使った。

入手方法:通販サイトかホームセンターで購入する。

■止水栓と浄水器本体をつなぐコネクター・・・500円ぐらい

今回は「DMフィメール・アダプター1/4×1/2」を採用した。詳細は後述。

入手方法:売っているところはあまりないので通販で。

■必要であれば付属フォーセットの代わりに接続する蛇口などとそれを浄水器本体につなぐコネクター・・・今回は2000円ぐらい

今回はバルブとしてカクダイの「ミニチュアボールバルブ呼3/8×タケノコ径10.5ミリ」を、コネクターとしてPISCOの「PCF3/8-03」を採用した。

別にこの組み合わせでなくてもよい。これも詳細は後述。

入手方法:通販サイトかホームセンターで購入する。

■飽くなきDIY精神

どうしても無理なら業者に頼むべし

 

使用する工具類:

■分岐水栓を取り付けるのに必要な工具

ドライバー、レンチなど

■シールテープ・・・100円ぐらい

 

設置の手順

1.本体を手に入れたら

注文後大体一週間ぐらいで手元に届くと思う。どういう状態で届くかは業者によりそうなので一概には言えないが、組み立てとしては

・フィルターを長細いハウジングの中にセット(向きはどうでもいいけど上流ほど荒いフィルターになるようにする)

・メンブレイン(RO膜本体)を横向きのハウジングにセット

・チューブをつなぐ(チューブの色は自分がわかればあまり気にしなくていい)

・タンクにバルブを取り付けチューブで本体とつなぐ

水の流れを考えながら配管すれば特に難しいものではないと思う。ここでのコツは蓋はしっかり閉めること、必要であればシールテープを使うこと。

これを怠るとあとで水漏れの調整をコツコツやる羽目になる。

これで浄水器の入り口側には1/4インチチューブが(チューブに書いてある)、出口側には3/8インチチューブが来ることになったはず。

 

2.分岐水栓を取り付ける

分岐水栓を分解(メーカー非推奨)すると、G1/2と言う規格のメネジが出てくる。ここに両端がG1/2のオネジになっている「化粧バルブ13」を取り付ける。

さらに化粧バルブ13の残りの一方もG1/2のオネジになっているので、「DMフィメール・アダプター3/8×1/2」を使う。これは3/8インチのチューブとG1/2のメネジからなるパーツだ。

当然化粧バルブのG1/2のオネジと接続が可能で、その反対側は1/4インチチューブと接続可能になる。

左から分岐水栓G1/2メネジ-化粧バルブG1/2オネジ-化粧バルブG1/2オネジ-フィメールアダプタG1/2メネジ-フィメールアダプタ1/4チューブコネクタ

 

ここまで組みあがったらいよいよ分岐水栓の取り付け。ここは取り付ける水栓の種類によって全く違うので、添付のマニュアルなどを参考にしてほしい。

最も注意することは、作業前に必ず元栓を締めること。でないと家中が噴水状態になる。

 

3.分岐水栓と浄水器本体を接続する

1の手順で浄水器の入り口側には1/4インチチューブが、2の手順で水栓側の出口には1/4インチチューブコネクタが来ているはずなのでそのまま差し込めば接続完了である。

 

4.出口側を組み立てる

付属のフォーセットはシンクに穴を開ける前提でのものなので、今回の用途にははっきりいって邪魔である。

PISCOの「PCF3/8-03」は一方が3/8インチチューブコネクタ、もう一方が3/8テーパメネジとなっている。

「ミニチュアボールバルブ呼3/8×タケノコ径10.5ミリ」は一方が3/8テーパオネジとなっているのでシールテープを利用して簡単に接続できる。

これで3/8インチチューブに接続可能なタケノコ付バルブができた。

左から3/8インチチューブコネクタ-3/8テーパメネジ-3/8テーパオネジ-タケノコ

 

これ以外にも、例えば「3/8(チューブ)×1/2(ネジ)フィメールアダプター」を用いれば、一般的な水道の蛇口(大体がG1/2のオネジになっている)が接続できるようになる。

 

5.バルブと浄水器本体を接続する

1の作業で浄水器の出口側は3/8インチチューブに、バルブの入り口側は3/8インチチューブコネクタになっているので、差し込むだけで簡単に接続できる。

セッティング完了。「弗酸」は私が貼ったものなので気にしないで欲しい

 

以上で準備は完了した。次は実際に立ち上げてみよう。

逆浸透膜浄水器を安く導入する方法 その1

水

原子力発電所の事故に伴う水の放射能汚染で脚光を浴びつつある「逆浸透膜浄水器」。

放射能汚染が明らかになって以来、放射性物質を除去できるかどうかの議論が各所で行われていたようだが、徐々に実際の分析結果が出揃ってきたようだ。


この逆浸透膜という技術自体は珍しいものではなく、大学や企業の工場・研究設備などには普通に設置されている。アクアリウムの世界では個人のユーザーも多い。

スーパーにある水のディスペンサーもこの技術によるものらしい

 

アメリカでは家庭用の浄水器として普及していて、手ごろな値段で手に入れることができる。値段は一般的なもので1万円ぐらい。

RO膜浄水器(アンダーシンク)

今回導入するアンダーシンク形。

同じものが日本で買うと10万円ぐらいする。

 

技術的な内容は他に譲るとして、ここではまず逆浸透膜の有効性とデメリットを少し議論した上で、実際に導入した手順を紹介したい。

 

逆浸透膜は本当に有効?

一部の浄水器メーカーやウォーターサーバーを取り扱う会社のWEBサイト上で、放射性物質の分析結果が公表されている。

いずれも逆浸透膜で処理した水(以下RO水)からは放射性物質(主にヨウ素131)が不検出(厳密には検出限界以下)だったと言う結果だ。

 

しかし残念ながら原水との比較が正しくできているデータはほとんどない。

(仮に原水に放射性物質が含まれていなければ、RO水からも検出されないのは当然だ)

 

私が見た中で唯一、それなりに信憑性があると思えるのが以下のリリース。

寺岡精工 - ECOAの放射性物質除去能力について

http://www.teraokaseiko.com/news/topics/11_3_30/index.html

試験方法も明記されており、これを読む限りこのメーカーの装置では効果があったようだ。

 

さて、問題はこれから設置しようとしているタイプの浄水器で同じぐらいの効果が期待できるかどうかだ。これから紹介するのは一般家庭用のいわゆるアンダーシンク型で、構造はいたってシンプルなものだ。

原理的には効果があるだろうと思われるが、はっきりいってしまえば現状は「効果はあるかわからない」としかいえない。

それではなんとも気持ちが悪いので、いずれ機会があればしかるべき機関に分析依頼を出してみたいと思っている。

もっとも分析のためにはそれなりに汚染された水が必要になってくるが・・・

 

参考までに、アメリカのWATTS社がアンダーシンク型の浄水器で試験した結果を紹介しておく。

http://www.cddnews.com/radioactive_cesium.pdf

 

デメリットもそれなり

この逆浸透膜浄水器であるが、浄水能力が高い分デメリットもある。

・かなり場所をとる

  日本で普及している蛇口につけるだけの浄水器とは違い、30センチ四方ぐらいの置き場所が必要になる。

  シンクの下に設置できるなら気にならないかもしれない(もともとアンダーシンク型だし)。今回は設置と復旧の手間を省くためシンクの上に設置する。

・高価

  先にも書いたが日本で買うと安いものでも10万円ぐらいする。

  これから紹介する方法ではおよそ3万円ぐらいかかる。

・水の利用効率が低い

  得られるRO水に対して、その4~5倍の水が膜の洗浄などに使われ排出される。

・水道の圧によってはポンプが必要

  一般的な家庭の水道圧なら大丈夫だとは思うが、何らかの理由で水圧が低い場合はポンプが必要になる。それにともなって電力も必要になる。

 

以上のことを踏まえた上でも導入を決めたなら、次から実際の導入について説明していく。

 

その2はこちら







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